« 2024年9月 | トップページ | 2024年11月 »

2024年10月31日 (木)

潜伏場所

潜伏場所薬剤処理 右の写真は先日、ゴキブリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。

この物件は先日調査を実施した厨房で、発生しているゴキブリはチャバネゴキブリです。

これまでにチャバネゴキブリを見かけることはなかったとのことですが、今年に入ってから見かけるようになったとのことです。

チャバネゴキブリの生態を考慮すると、外部侵入ではなく持込によるものです。おそらく荷物と共に持ち込まで繁殖したものと考えられます。

とりあえずゴキブリの生息密度を抑制するため、薬剤処理を施しました。薬剤は勿論、防疫用の殺虫剤で医薬品を使用しています。

用法用量を遵守し、チャバネゴキブリの潜伏場所に対して処理を実施しました。これで生息密度が大きく低下することに、期待したいと思います。

| | コメント (0)

2024年10月30日 (水)

イエシロアリによる被害

床板で確認されたイエシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件に同行しました。

取り扱っている仲介物件で、リフォームのため畳を上げたところシロアリの活動が確認されたとのことです。

その被害状況が右の写真で、広範囲に被害が確認されています。

この和室ですがリフォーム工事を行う大工さんがシロアリに気付き、ネットで購入した業務用防蟻剤を床板に処理したとのことです。

被害部を観察すると、兵蟻死骸の頭部が確認されました。この頭部はイエシロアリによるものであることが判明しました。

この和室のみ薬剤処理をしたとのことですが、和室床下ではシロアリの活動は確認されませんでした。

しかし、少し離れた洗面床下では活動中のイエシロアリが確認されました。

今回使用した薬剤は、ネオニコチノイド系の薬剤です。メーカーさんの話しでは、この薬剤に伝播性があるためドミノ効果によりシロアリの巣まで駆除できるとのこと。

しかしこれは実験室レベルの話しで、実際の現場ではそう上手く行きません。誇大な広告に騙されないようご注意ください。

| | コメント (0)

2024年10月29日 (火)

生息場所

非破壊シロアリ探知機による精査 昨日は1階が駐車場となっているビルトインガレージの天井部分から、アメリカカンザイシロアリの糞が排出されている物件にお伺いしました。

継続的にアメリカカンザイシロアリ対策を実施している兵庫県内の物件で、先日下見にお伺いしています。

天井部分に使用されているのはプラスターボードで、材質は石膏ですのでアメリカカンザイシロアリが生息していません。

生息しているのはその下地になっている木材部分です。ですので非破壊シロアリ探知機による調査を実施しながらの作業です。

糞の排出されている付近での、非破壊シロアリ探知機の反応は微弱です。非破壊シロアリ探知機に反応が得られたのは、脱糞孔から離れた箇所でした。

駆除に最適な箇所に極小径の穿孔を行い、薬剤注入処理を行いました。その後、非破壊シロアリ探知機で駆除完了を確認しています。

これら箇所以外にも、ピンネイルで留められている箇所を非破壊シロアリ探知機で未生息を確認しています。

| | コメント (0)

2024年10月28日 (月)

シロアリ監視ステーション点検

監視ステーションに侵入したシロアリ 右の写真は先日定期点検調査でお伺いしたシロアリ監視ステーションです。

兵庫県内にあるマンションで、シロアリ監視ステーションによる管理を実施している案件です。

このマンションは1年前に植え込み部分から羽アリの発生及び生息が確認されました。

管理組合と相談し、シロアリ監視ステーションによる点検管理を提案、実行しています。

今回、シロアリ監視ステーションにシロアリの侵入が確認されました。

この監視ステーションは、17年前に羽アリの発生が確認された箇所に設置したところで侵入が確認されました。

シロアリがマンションの植込み部分に生息するのは、一般的で本来何の問題もありません。庭や植え込みにシロアリが生息していることは、その土壌が健康で汚染されていない証拠です。

重要なのは生息しているシロアリが、建物内に侵入するか否かです。侵入の兆候がなければ対策は不要で放置しても問題はありません。しかし、侵入の兆候があれば対策は必要となります。

今回侵入が確認された監視ステーションは、建物に隣接していることから脱皮阻害剤を成分とする毒餌剤を施薬しました。

この物件で点検調査管理を始めて16年が経過していますが、これまでにステーション内への侵入は複数回あります。必要に応じて毒餌剤を施薬する場合もあれば、そのまま継続監視しているケースもあります。これまでに建物内への侵入はありませんので、適切に管理できていると考えます。

| | コメント (0)

2024年10月27日 (日)

非破壊定期点検調査

非破壊シロアリ探知機による点検調査 昨日は兵庫県内にある、基礎外断熱構造の物件にお伺いしました。

この物件では、16年前に基礎外断熱部分からヤマトシロアリの羽アリが発生しました。

大工さんにも協力をいただき、基礎外断熱上端部分をカッティングを行ってもらいました。

それら箇所や基礎面から薬剤注入処理を行い、シロアリ駆除処理を実施しています。

ちなみにその際に使用した薬剤量ですが、施工液として数リットルとなっています。

予防処理として基礎屋外側土壌に対して灌注処理を実施する方法もありましたが、敷地内では自家菜園もあったことから土壌灌注処理は選択しませんでした。

代替案として、シロアリ監視ステーションの設置及び管理、基礎外断熱面に対して非破壊シロアリ探知機による点検調査で早期発見を目的として対応しています。

今回の点検調査でもシロアリ監視ステーション内へのシロアリの侵入はなく、非破壊シロアリ探知機による点検調査でもシロアリの活動は探知されませんでした。

シロアリ対策は薬剤を撒くことだけではなく、早期発見による早期対応もシロアリ対策です。大量の薬剤はお住いに方への薬剤曝露リスクを向上させるだけではなく、土壌汚染も引き起こしますので当社ではお薦めしていません。

| | コメント (0)

2024年10月26日 (土)

生息場所とは異なります

糞の排出場所が生息箇所とは限りません 昨日はアメリカカンザイシロアリ対策のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。

2年前に駆除処理でお伺いした物件で、玄関付け框の上部のあたる柱部分から糞の排出が確認されているとのことです。

また屋外側でも糞の排出が確認されており、こちらも玄関枠に近い部分で確認されています。

玄関柱部分のクロス表面に脱糞孔が確認されていますが、非破壊シロアリ探知機で確認すると活動は微弱であり、メインの活動場所ではありません。

実際に活動が確認されたのは、付け框で脱糞孔から少し離れた箇所です。

それであれば付け框で活動しているのではないかと考えがちですが、生息活動場所はその奥にある土台部分です。

薬剤注入処理を行い、アメリカカンザイシロアリの活動が停止するのを確認しました。

アメリカカンザイシロアリは小さなコロニーを形成するため、コロニーの一つ一つを丁寧に処理しなければなりません。

適当に穿孔して薬剤注入処理をしても薬剤の無駄打ちになるとともに見逃してしまいますので、こうした探知機器を活用するのが現時点の最善の方法です。

| | コメント (0)

2024年10月25日 (金)

大量の糞

確認されたクマネズミの糞 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件では1階天井裏で小動物の音がするとのことから、前回お伺いしています。

前回は1階天井裏の確認はできなかったため、2階小屋裏の点検調査を実施しています。

その結果ですが、小動物が侵入した兆候すら確認されませんでした。

今回、1階天井部分に点検口を新設いただいたことから、調査のためお伺いしました。

小動物が発する音が比較的大きいと入居者さまからの聞き取り調査で聞いていましたが、今回の調査結果ではクマネズミと判断しました。

天井裏では大量の糞が確認されるとともに、ドングリの殻が大量に確認されました。

この物件は長屋のため、侵入経路の特定と閉塞はかなり困難です。できうる対策を考え、対応したいと思います。

| | コメント (0)

2024年10月24日 (木)

進行には勝てない

効果は確実に得られています 昨日はイエシロアリ対策のため、大阪府内の物件にお伺いしました。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、ブリングシステムを用いてイエシロアリ対策を実施しています。

相談をいただいたのが、既に盆を過ぎた時期でした。

本巣の特定が困難であることから、時期的に難しいとは思いましたがブリングシステムで対応しました。

接地直後は残暑も厳しい時期であったことから、ブリングベイトへの食い付きは良く定着も良好でした。

設置から9週間が経過し、現状はベイトの喫食が思ったよりも進んでいません。

今回の調査では、動きが緩慢で季節的な要因が挙げられました。

兵蟻の割合が増加傾向、職蟻の白化など効果は確実に出てきています。しかし季節の進行には勝てないようで、越年も覚悟しないといけないようです。

| | コメント (0)

2024年10月23日 (水)

今季最終処理

水系への薬剤処理 昨日は蚊対策を継続的に実施している兵庫県内のマンションにお伺いしました。

2015年から実施している案件で、5月を開始月として月に1回の処理で年間6回の実施しています。10月は当年の終月となりました。

蚊対策は幼虫生息域対策として、排水経路を中心とした水系に対して薬剤処理を実施することを基本としています。

まだまだ夏日(最高気温が25度以上)が多く、本来であれば活性が落ちるヒトスジシマカも活発に活動しています。

先月の施工以降に大雨があったことから、薬剤の消失により繁殖が行われていたものと考えられました。

但しヒトスジシマカの確認された箇所は、他の敷地と隣接する部分で多く目撃されました。

これら箇所には繁殖できる水系がなく、敷地外で多く繁殖し飛来してくるものと考えられました。

ちなみに住民の動線上では蚊が確認されておらず、一定の効果が得られているものと判断されました。

当社の蚊対策は当該マンションで高い評価をいただいており、引き続き次年度も継続することとなりました。蚊の抑制が継続できるよう、次年度もきちんと対応したいと思います。

| | コメント (0)

2024年10月22日 (火)

駐車場の天井から

駐車場天井で確認されたアメリカカンザイシロアリ脱糞孔 昨日は継続的にアメリカカンザイシロアリ対策を実施している、兵庫県内の物件にお伺いしました。

今回糞の堆積が確認されたのは、1階が駐車場となっているビルトインガレージの天井部分です。

内装が合板で造られているため、他の物件から飛来した羽アリが定着・繁殖したものと考えられました。

糞の排出は複数の場所で確認されています。

この条件ですと非破壊シロアリ探知機で精査しながら、一つ一つのコロニーを丁寧に駆除するしかないようです。

アメリカカンザイシロアリの被害はゆっくりとしか進行しませんが、放置するのは間違いです。

一度の処理で駆除が完了することはありませんので、根気強く丁寧に処理するのがアメリカカンザイシロアリ対策です。

| | コメント (0)

2024年10月21日 (月)

トイレットペーパー

ルリアリが群がったトイレットペーパー 昨日はクロアリ駆除のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。

いつもお世話になっている建築士事務所の先生からの依頼です。

事前に相談をいただいた段階での情報として、トイレットペーパーやティッシュペーパーにクロアリが群がっているとのこと。

お施主さまもインターネットで調べるとルリアリではないかとのことで、これはルリアリの特徴的な行動です。

活動範囲が2階にまで広がっていることから、壁内に営巣している可能性が考えられたことから駆除処理のためお伺いした次第です。

昨日は気温が一気に低下した影響もあり、室内側でのルリアリの徘徊は確認されませんでした。

お施主さまからの聞き取り調査で薬剤処理するポイントを絞り込み、薬剤処理を実施しました。巣の駆除までには数日を要すると考えますが、これで駆除は完了するものと考えています。

| | コメント (0)

2024年10月20日 (日)

上り框のシロアリ被害

上り框のシロアリ被害 昨日は上り框にシロアリ被害があるとご相談をいただいた物件にお伺いしました。

兵庫県内にある鉄骨造の物件で、上り框に被害があったことからリフォーム業者によって框が撤去された状態とのこと。

上り框は結構な被害であったようです。

床下点検口がなさそうとのことから、下見にお伺いしました。

その框が撤去された状態が右の写真です。広範囲に被害は確認されているものの土台側の被害は軽微で、被害の中心は上り框であったようです。

床下点検口はなく、この玄関の隙間から目視可能な範囲で確認すると中央部分の床束に蟻道の構築が確認されました。

隣接する部屋があるのですが、基礎がコンクリートブロックですので人通口(床下通気孔)がありません。なお隣接する洋室では、フローリングの一部にシロアリ被害が確認されました。ですので、各部屋に床下点検口の新設は必須です。

お施主さまが別のシロアリ防除業者に見てもらったところ、この框の隙間から薬剤が飛ばせるので処理が可能と回答しているそうです。コンクリートブロック基礎によって分断されているのに、どうやって処理するつもりなのでしょうか。

ちなみにネット広告が上手な会社で、安価で対応するとしながら見積金額は高額です。もしこの会社にシロアリ駆除を依頼していたら、確実に再発でしょう。挙句の果ていろいろと理由をつけて、再発時の費用は請求されるものと考えられます。

リフォーム業者の対応も芳しくなく、知り合いのハウスビルダーさんを紹介する予定です。それでも相見積もりを取って貰い。きちんと話を聞いていただくようお願いしています。

| | コメント (0)

2024年10月19日 (土)

土壌灌注処理

土壌灌注処理 昨日はシロアリ駆除処理のため、大阪府内の物件にお伺いしました。

いつもお世話になっている害虫防除業者さんからご紹介された内装業者さんの案件です。

内装工事が進行中であることから、日程調整を行いお伺いした次第です。

この物件は鉄筋コンクリート造で、シロアリ被害及び生息が確認されたのは4階に造られた庭に面した和室です。

被害は和室畳下の床板に広がっていましたが、床下はベタ基礎で生息は確認されませんでした。

シロアリは屋外側に蟻道を構築して侵入している様子が確認されました。

駆除処理として、屋外側の土壌に対して灌注処理を実施しました。灌注処理を実施した土壌からシロアリが薬剤と一緒に噴き出す様子も確認されました。

この処理でヤマトシロアリのコロニーは駆除が完了することを予定しています。ですので新たに羽アリが飛来して、ペアリングできたとしたら数年後に新たなコロニーが創出される可能性はゼロではありません。しかし新たなコロニーが創出されるのは限りなくゼロに近いので、過剰な対策は必要ありません。

| | コメント (0)

2024年10月18日 (金)

定期点検調査

非破壊シロアリ探知機調査 昨日は定期点検調査のため、大阪府内の物件にお伺いしました。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、パッションソーラーシステム構造の一つであるOMソーラー構造です。

この物件では10年近く前に、浴室やトイレ、2階洗面付近でシロアリ被害が確認されたことから、部分的に駆除処理を実施しています。

パッシブソーラーシステム構造ですので、薬剤全面散布は禁忌です。

ですので、定期的な点検調査で対応可能していますが、このOMソーラー構造には問題があります。

いわゆる低床構造で、床下に侵入することはできません。そのため、床吹き出し口から反射鏡を使って目視点検調査するとともに、非破壊シロアリ探知機で点検調査を実施しました。

今回の点検調査も、2021に実施した前回と同様シロアリの侵入や活動は確認されませんでした。ちなみに初回の駆除処理では1箇所あたり、100ミリリットル未満で処理を実施しています。技術と知識があれば、駆除処理はこれで十分なのです。

| | コメント (0)

2024年10月17日 (木)

今年から

潜伏場所の見極めが重要 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件は食品物販店で、最近ゴキブリが散見されるとのことから現地調査確認のためお伺いした次第です。

オーナーさまがゴキブリを捕獲してあるとのことから確認した結果、チャバネゴキブリでした。

チャバネゴキブリは屋外で越冬できない種類のゴキブリで、周囲環境から外部侵入と考えられました。

おそらく食品材料の入ったダンボール等に潜んだ状態で持ち込まれ、繁殖したものと考えられました。

今後どのように対策すべきかなど説明をさせていただきました。安全と効果をきちんと両立できるよう、対応していきたいと思います。

| | コメント (0)

2024年10月16日 (水)

ウッドデッキのシロアリ被害

ウッドデッキ束柱に構築された蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、奈良県内の物件にお伺いしました。

ウッドデッキにシロアリ被害らしきものが確認されているので、確認して欲しいと写真が送られてきました。

写真を確認すると腐朽も信仰していましたが、シロアリ被害であることは明白でした。

被害の確認されたウッドデッキの解体が始まったことから、駆除処理のためお伺いした次第です。

ウッドデッキの複数の束柱に蟻道が確認されました。蟻道内部では活動中のヤマトシロアリが確認されました。

処理は蟻道交差部に薬剤処理を行うと共に、土壌灌注処理を行いました。ポイントはどの薬剤を使用するか、濃度と処理量を最適化です。

これができれば地中にあるコロニーを駆除することができ、次に被害を受けるまでには相当の時間が経過する必要があります。シロアリ予防は、薬剤を大量散布することではありません。シロアリのコロニーを駆除することが最大のシロアリ予防なのです。

| | コメント (0)

2024年10月15日 (火)

庭のシロアリ被害

非破壊シロアリ調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件では、外構部にシロアリ被害が確認されていたことから建物内へのシロアリ被害を心配されたお施主さまからハウスビルダーさんに相談がありました。

有料にはなりますが、きちんと床下点検やシロアリ調査をして貰える業者での調査提案をされたことからお伺いした次第です。

床下側から点検調査した結果、当該物件の基礎構造がベタ基礎ということもあり、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

玄関周辺など目視調査だけでは不十分な箇所について非破壊シロアリ探知機で調査した結果、シロアリの侵入等はありませんでした。

庭の外構部にシロアリ被害があることは一般的で、健康な土壌であればシロアリが生息しているのは普通のことです。

外構部へ被害を与えるか否かは地面との距離が重要で、外構部が地面と接していれば地中の生息するシロアリは外敵に襲われることなく侵入することが可能です。

ですので外構部は地面と離してあげることが重要です。屋外にシロアリが生息していたからといって、必ず家屋に侵入するわけではありません。

そのため薬剤処理が必須ではなく、当該事例のようなケースでは定期的な点検調査で十分対応可能なのです。

| | コメント (0)

2024年10月14日 (月)

隙間部薬剤注入処理

隙間部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件では室内でクロアリが徘徊しており、前回の調査でこのクロアリがルリアリであることを確認しています。

今回このルリアリ駆除処理のため、お伺いした次第です。

ルリアリが家屋内で徘徊している箇所や室内側への侵入経路などに対して、薬剤処理を行いました。

お住まいの方への安全に配慮しながら、必要最小限の薬剤濃度と処理量で処理を実施しました。

ルリアリは市販の毒餌剤や殺虫スプレーで駆除することは、ほぼ困難です。問題は技術と知識が欠落している防除業者が多く、大量散布に頼った挙句再発する事例が多く報告されています。

当社でも他社で再発した事例を多く処理させていただいていますが、他社で薬剤処理された物件では難防除となります費用も嵩む傾向にありますのでいい加減な業者に依頼するのはお薦めしません。

| | コメント (0)

2024年10月13日 (日)

屋外側からの侵入経路

屋外側からの侵入経路となった蟻道 昨日はいつもお世話になっている害虫防除業者さんから紹介いただいた、内装業者さんと大阪府内の物件に同行しました。

和室畳を上げたところ、床板の広範囲に蟻道とシロアリの活動が確認されたとのことです。

この物件の構造は鉄筋コンクリート造で、シロアリ被害が確認されたのは4階にある中庭に隣接した和室です。

既に畳は全面上げられていますので、床板には蟻道跡が確認されましたがシロアリの活動は確認されませんでした。

内装業者さんによって市販の殺虫スプレーが噴霧され、蟻道は撤去されていました。

床下を確認すると、ベタ基礎構造でシロアリの活動及び侵入は確認されていません。屋外側からの調査で、基礎にあたる礎石部分の複数個所で蟻道の構築が確認されました。

蟻道の一部を壊して確認すると、ヤマトシロアリの活動が確認されました。4階ということもあり、イエシロアリの可能性も考えられましたがヤマトシロアリですので急激に被害が確認することはなさそうです。

この状態では床下に薬剤処理は不要です。屋外側で土壌灌注処理をすれば問題ありませんが、過剰な濃度と処理量にならないよう注意を払って処理することが重要です。

| | コメント (0)

2024年10月12日 (土)

薬剤全面処理が不要な理由

薬剤全面処理が不要な理由 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。

この物件ではダイニングの床がブカブカしているとのことから、シロアリ調査の依頼をいただきました。

床下側からの点検調査した結果、ダイニング床は合板の劣化でシロアリによる被害ではありませんでした。

しかし、勝手口の土台とコンクリートブロック基礎の隙間で蟻道の構築が確認されました。

何故、この物件ではこの部分的な被害しかなかったのか考察したいと思います。

この物件は築40年を超える物件であるため、おそらく新築時に薬剤処理がされています。

床下に侵入した際に独特な薬剤の臭気を感じましたが、それが有機塩素系の薬剤です。

現在では安全性の問題から使用禁止となった薬剤ですが、その効果は絶大です。シロアリ被害はおろか、ゴキブリの死骸すら確認されていません。この薬剤は分解することなく、長期に渡り残留し効果が続くのが特徴です。

勝手口の蟻道は、新築時に薬剤が未処理となった箇所からの侵入と考えられました。ですのでこの物件では部分的な駆除処理は必要ですが、建物全体への薬剤処理は不要なのです。」

| | コメント (0)

2024年10月11日 (金)

閉塞困難

イタチ侵入の形跡がない小屋裏 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

天井裏で小動物が生息している音がしているとのことから、同行させていただきました。

お施主さまからの聞き取り調査から、小動物の音は1階天井裏でするとのこと。音の大きさなどからイタチと判断されました。

1階には天井点検口がないため、取り敢えず床下と小屋裏の点検調査を実施しました。

床下は土間コンクリートが打設されており、床下が狭く侵入することはできませんでした。目視可能な範囲でイタチの糞や臭いは確認されませんでした。

小屋裏も同様で、糞や臭いは確認されません。この物件は長屋を改修した物件であるため、侵入可能な経路は多岐に渡ります。

直接1階天井裏に侵入したのではなく、他の家屋に侵入したのち当該物件に侵入したものと考えられました。取り敢えず1階天井に点検口を設置した上で、次の対策を考えたいと思います。

| | コメント (0)

2024年10月10日 (木)

生息未確認ですが

浴室入口枠付近のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

浴室をリフォームのため、洗面と併せて解体していた際、大工さんがシロアリ被害に気付かれました。

写真を送付いただき、シロアリ被害を確認しました。工程がタイトであることから、日程調整し薬剤処理でお伺いした次第です。

被害は浴室入口枠付近に集中しており、現時点でシロアリの生息は未確認です。

被害部周辺に薬剤処理跡がないことから、これら被害箇所以外に浴室に打設された土間コンクリートなどに薬剤処置を行いました。

この物件の基礎構造はベタ基礎ですが、浴室は在来工法、理由はわかりませんが洗面の床下にはコンクリートではなく、砕石が敷き込まれていました。これではシロアリの侵入が可能です。

ちなみに鉄筋コンクリート造のため、床下の高さは20㎝程度しかありません。他でシロアリが発生しないことに期待したいと思います。

| | コメント (0)

2024年10月 9日 (水)

組み合わせ

アフリカヒラタキクイムシ被害の確認された壁面 昨日はハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

前回の調査で合板部分からアフリカヒラタキクイムシが発生していることを確認しており、この日は駆除処理が案件でした。

今後撤去を予定している合板ですが、ポイントは交換時期にあります。

まだまだアフリカヒラタキクイムシが羽化する時期ですので、単に撤去するだけでは不十分です。

撤去中に羽化すると別の合板部分に対して、交尾産卵する可能性が挙げられます。

実際に結構な範囲で被害材を撤去したものの、再発している物件を数多く見てきています。

撤去範囲を広げることも重要ですが、撤去不可な箇所があることを理解しておく必要があります。

そのため、成虫の羽化がない時期では通常の撤去で問題ありませんが、羽化時期の撤去では事前に駆除処理することをお薦めしています。

駆除処理として薬剤処理に加えて物理的対策を組み合わせて実施しました。ちなみに薬剤処理も複数の方法を組み合わせて実施しています。

| | コメント (0)

2024年10月 8日 (火)

糞の堆積

窓枠で確認されたアメリカカンザイシロアリの糞 右の写真は、アメリカカンザイシロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。

兵庫県内にある物件で、継続的に対策を実施している案件です。

糞の堆積が確認されるとご連絡をいただくようにしており、今回は2階窓枠周辺で確認されました。

この窓は外側はサッシですが、内側には障子が入っています。糞の散乱に状況から、鴨居部分に生息しているものと判断しました。

非破壊シロアリ探知機を用いて活動範囲を調査特定し、薬剤注入処理を行いました。

薬剤注入処理後再度非破壊シロアリ探知機で調査し、駆除完了を確認しました。

| | コメント (0)

2024年10月 7日 (月)

床のブカブカは問題ありませんでしたが

コンクリートブロック基礎隙間の蟻道 昨日はシロアリ調査のため、大阪府内の物件にお伺いしました。

ダイニングの床がブカブカするとのことから、点検調査の依頼をいただいた次第です。

ちなみに以前シロアリ調査でお世話になったお施主さまからのご紹介です。

図面を確認し床下点検口から侵入しようと和室畳を上げましたが、そこに床下点検口はありません。

和室床板部分に床下点検口を新設し、床下側から点検調査を実施しました。

図面では土間コンクリートが打設の設定でしたが、実際には土の床下でした。

問題のダイニング部分ですがシロアリ被害や侵入などはなく、合板劣化に伴うものと判断されました。

しかし勝手口コンクリートブロック基礎と土台の隙間に、蟻道の構築が確認されました。被害は軽度で、当該箇所のみの対応で可能と判断しました。

| | コメント (0)

2024年10月 6日 (日)

新築防腐防蟻処理

新築防腐防蟻処理 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

新築中の物件での、防腐防蟻処理のためお伺いした次第です。

以前はこの設計事務所さんは、新築時に薬剤処理を実施していませんでした。

木材を厳選すれば問題ないと考えておられたようですが、建築基準法では基本的に処理が必要となります。

それを説明して以降、処理を実施していただくようになりました。近年の構造は、極めてシロアリが侵入し難い構造です。

しかし、構造的にシロアリの侵入を完全に抑えることは困難です。その代表的な箇所として、玄関や勝手口周辺が挙げられます。

薬剤処理はこうした侵入想定箇所に処理することで、構造的に弱い部分を補完します。薬剤は規定とおりに撒けばよいというものではないのです。

| | コメント (0)

2024年10月 5日 (土)

喫食鈍化

ブリングボックス内のイエシロアリ 昨日は、大阪府内の物件にお伺いしました。イエシロアリ対策を実施中の案件です。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、先月からブリングシステムで対応しています。

設置から3週間経過したことからブリングボックス内への侵入状況と、ブリングベイトの喫食程度の確認を行いました。

ボックス内への侵入状況ですが、ボックス内全面に侵入している状況が確認されました。

投入したベイトの1/3以上の喫食が確認されており、概ね順調と判断されました。

日中はまだまだ暑さが続いているものの、朝晩は少しずつ気温が低下しており喫食速度の低下が考えられます。

暑さが続くのは厳しいところですが、イエシロアリの喫食を考えると気温が高いほうが有難いですね。

| | コメント (0)

2024年10月 4日 (金)

種類が違います

外来種のアフリカヒラタキクイムシ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

ヒラタキクイムシが発生している物件があり、以前から相談を受けていました。

この物件では先に別の防除業者が現調および薬剤処理を一度処理をしているとのことです。

その資料を見て意見をくださいとのことから確認させていただいたところ、在来種ではない被害が確認されました。

被害状況から外来種のアフリカヒラタキクイムシではないかと指摘したところ、現地調査に同行する次第となりました。

被害材内部から虫体死骸を採取し同定した結果、想定とおり外来種のアフリカヒラタキクイムシでした。

薬剤処理を実施しているとのことですが、一昨日にはアフリカヒラタキクイムシの徘徊が確認されたとのことです。

どうやら防除業者はきちんと同定していないようで、報告書には在来種の写真がありました。薬剤処理もこれでは薬剤は浸透しないような処理でした。

改めて小員が薬剤処理を実施することとなりましたが、今年が初年度ですのできちんと対応できると思います。ちなみに初年度を過ぎ、誤った対策を行った後では、対策には時間と費用がかかりますのでご注意ください。

| | コメント (0)

2024年10月 3日 (木)

和歌山県白蟻防除業組合勉強会

和歌山県白蟻防除業組合勉強会 昨日は大阪府内にあるホテルに、勉強会の講師としてお伺いしました。

和歌山県白蟻防除業組合さん主催の勉強会で、演題は『アメリカカンザイシロアリの生態と防除』です。

私の住む西宮もアメリカカンザイシロアリの生息地域ですが、和歌山も各所でアメリカカンザイシロアリが散見されています。

アメリカカンザイシロアリの生態の特徴などを中心に紹介、これまでに実施してきた駆除の方法などをご紹介させていただきました。

ちなみにこの組合で勉強会の講師をさせていただくのは、メーカー勤務時代も合わせて3回目となります。ちなみに、前回は2015年10月2日と丁度9年前でした。

今回はシロアリフォーラムメンバーであるオヤシロアリ技研の尾屋さんやヤマト白蟻の波田さん、青田さんと情報交換もできましたので、大変有意義な1日でした。

| | コメント (0)

2024年10月 2日 (水)

定期処理

ゴキブリ想定侵入経路処理 昨日はゴキブリ対策のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件では継続的にゴキブリ対策を実施しており、以前お住いされていた家屋でも実施しています。

その際の効果に対する評価をいただき、現在の家屋でも引き続いて対策を実施しています。

この物件で確認されているゴキブリは大型種のクロゴキブリで、室内側で繁殖している訳ではありません。

床下側からの定期点検調査で、床下側ではたまにクロゴキブリの死骸が確認されています。

屋外側での薬剤処理を基本としており、想定侵入経路に対して処理を実施しています。

屋外で薬剤曝露後に床下に侵入、その後致死したものと考えられました。

クロゴキブリは屋外で生息し、家屋に侵入するケースが多くなっています。ですので、どこに処理すれば効率的に駆除できるかを考えて処理することが重要です。

ちなみにゴキブリ対策を実施する上で環境対策は必須で、この物件ではお施主さまに4S(整理整頓清潔清掃)のご協力をいただいています。室内側だけでなく、屋外側でもゴキブリの潜伏場所がないよう4Sを実施してもらうことで、快適な環境を実現しています。

| | コメント (0)

2024年10月 1日 (火)

2024年10月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボ2410トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、非破壊シロアリ探知機でシロアリの活動を探知している様子です。

兵庫県内にある物件で、玄関枠に被害が確認、床下側からの点検調査でも玄関上り框土台や基礎に蟻道が確認されています。

但しこの物件では、シロアリ防除処理が行われています。ですのでこれら被害部にはシロアリの活動及び生息は確認されていません。

この浴室はリフォームによって在来工法浴室から、ユニットバスへと変わっています。

ユニットバスへリフォームする際、土間コンクリートを打設するのが一般的です。

この土間コンクリートが曲者で、基礎と土間コンクリートの接合部には経時的に隙間が発生しシロアリの侵入経路となります。

おそらく当該事例も、これら隙間から浴室壁内に侵入しているものと考えられました。

問題は先に実施されたシロアリ防除業者によるシロアリ防除処理です。これは協会仕様書に基づき、薬剤大量散布が行われています。

シロアリは大量に薬剤を撒いたからといって、駆除できるものではありません。薬剤の選択、処理濃度と処理量を最適化し、処理方法を工夫することでシロアリ駆除が可能です。薬剤の特性とシロアリの生態を考慮してこそ、シロアリのコロニーを駆除することができるのです。

薬剤の大量散布でシロアリのコロニーが駆除できなかったことから、この浴室に侵入したものと考えられます。シロアリ予防とシロアリ駆除は似て非なるもので、当社ではシロアリ駆除を基本としています。シロアリ駆除及び対策につきましては、阪神ターマイトラボのホームページをご参照ください。

| | コメント (0)

« 2024年9月 | トップページ | 2024年11月 »