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2024年11月30日 (土)

洗濯機パン開口

洗面床下のシロアリ被害 昨日は先日シロアリ調査でお伺いした物件に再訪しました。

この物件は上り框にシロアリ被害が確認されていましたが、床下点検口がなかったことからシロアリ調査が未調査の状態でした。

そこでいつもお世話になっているハウスビルダーさんをご紹介し、床下点検口を新設していただきました。

廊下や階段、トイレのあるゾーンに対して、物入内に新設していただきました。

この物件は軽量鉄骨造で、基礎はコンクリートブロックです。

そのため、床下通気口(人通口)がないことから、各部屋に床下点検口を新設する必要があります。

洋室にも床下点検口を新設いただきましたが、洗面は狭すぎて床下点検口を新設することができません。そのため、洗濯機パンの下に開口部を設けることとなりました。

洗濯機パンを取り外し、開口部を作成いただきました。そこから床下を確認すると想像とおり蟻道の構築及びシロアリ被害が確認されました。

ここは非常に狭いため、床上からしか処理ができません。少し工夫をして対応したいと思います。

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2024年11月29日 (金)

定期点検調査

床下点検調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

以前、シロアリ調査・床下点検でお世話になった物件で、コロナ禍前に実施しており今回8年振りにお伺いしました。

この物件はベタ基礎ですので、原則として薬剤処理の必要がないことを前回の点検調査でお話しさせていただいています。

今回、点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

お施主さまからの聞き取り調査では、今年の夏に室内側でクロアリの徘徊があったとのこと。

床下側での変化では、基礎のコーナー部分に木屑や塵の山積が確認されました。おそらくクロアリが持ち込んだ可能性が考えられましたが、現時点で活動は確認されていませんので既に活動を放棄したものと考えられました。

ベタ基礎で薬剤処理を勧める業者がいますが、ベタ基礎では基本的に薬剤処理は過剰です。点検調査だけで十分対応可能です。高額な薬剤処理は勿体ないので、お薦めできません。

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2024年11月28日 (木)

余談閑話

洗濯機新調 ここのところ連日サクラアリのお問い合わせ、現地調査及び駆除処理の案件が続いています。

そんな中、先日作業服などの洗濯を行っていた洗濯機が故障しました。

故障した洗濯機は海外製の洗濯機でしたが、10年頑張ってくれました。

特に床下作業後のつなぎ服なども洗濯していたので、過酷な使い方でした。

流石に修理費よりも買った方が安いとのことから、大手家電量販店で海外製の洗濯機を購入しました。

10年前の洗濯機とは異なり、非常に安価ながらも色々な機能が付与されています。また、以前のものと比べて音も随分と静かになりました。

ちなみに設置や配管の更新、古い洗濯機の処分など自分で行いました。できるだけ長持ちできるような使い方をしていきたいと思います。

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2024年11月27日 (水)

11月上旬に確認された羽アリ

確認された羽アリはサクラアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

以前シロアリ駆除でお世話なった物件で、今月の上旬にリビング掃き出し窓付近で羽アリが発生したとのことから現場監督さんと同行しました。

シロアリ駆除の際に室内で気になる虫がいた場合、潰れないよう瓶などに入れて保管しておいてくださいとお願いしていました。

今回、きちんと瓶の中で保存いただいていたので、虫体が崩れず簡易顕微鏡で同定しました。

その結果、この時期特有のサクラアリの羽アリでした。

床下はコンクリートではなく土ですので、羽アリの発生した付近に巣穴があると考えれます。正しく薬剤処理すれば、駆除できるものと考えられます。

この時期小さな羽アリが発生した場合、その殆どがサクラアリの羽アリです。しかしこれまでの事例では、サクラアリの羽アリと思いきやクロバネキノコバエであったケースもありました。必ず虫体を確認した上で、正しい対処を行うことが重要です。

何も見ずに薬剤を撒きましょうという業者は、あまり信用できません。どんな虫にも効く薬剤を大量散布するので、お住いの方への影響が怖いと感じるのは小員だけではないと思います。

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2024年11月26日 (火)

侵入経路薬剤処理

侵入経路薬剤処理 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。


この物件では、先月後半から小さなクロアリが室内で徘徊が確認されているとのこと。


前回、現地調査を実施、クロアリを採取し同定した結果、サクラアリであることを確認しています。


お施主さまや建築士の先生に、数日中に羽アリが確認される可能性がある旨をお伝えしていました。


案の定、11月上旬に羽アリが確認されたとのことです。羽アリが発生する前に、サクラアリの働きアリが徘徊するのはよく見られる現象です。


薬剤処理はサクラアリ駆除に最適な薬剤に添加剤を加えて、サクラアリの侵入経路や徘徊範囲、想定活動範囲に対して薬剤処理を実施しました。


数日後には、サクラアリの徘徊は確認されなくなると思います。

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2024年11月25日 (月)

床下点検調査

薬剤処理不要な床下 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件では廊下の軋みが気になり、シロアリではないかと不安をお持ちのお施主さまがハウスビルダーさんに相談したのが経緯です。

とりあえず専門家に点検調査してもらいましょうと進言されたことから、シロアリ調査にお伺いした次第です。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

床下側から確認できない箇所については、非破壊シロアリ探知機による点検調査を実施し侵入及び生息がないことを確認しています。

床下構造は布基礎で、土壌表面には防湿シートが敷き込まれています。床組は比較的乾燥していますので、シロアリが侵入し難いと考えがちですが、シロアリに乾燥は関係ありません。

シロアリは蟻道を構築して木部に到達、木材に水分を与えながら食害しますので乾燥はシロアリ対策にはならないのです。ちなみに廊下の軋みが合板の劣化によるもので、シロアリが原因ではありません。

判断として薬剤処理の必要性はなく、定期的な点検調査で対応可能と説明させていただきました。シロアリ侵入の形跡がない床下で薬剤処理を勧める業者がいますが、あれやこれやと理由をつけて工事をしたがります。定期点検調査で対応可能なのに、薬剤処理を勧めるのはどうかと当社では考えています。

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2024年11月24日 (日)

隙間部注入処理

隙間部注入処理 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件では先月中旬にサクラアリの羽アリが発生するとともに、サクラアリの徘徊も確認されました。

この物件はマンションの1階部分のため、地下からの侵入に間違いはありません。

マンションの基礎構造は不明ですが、サクラアリが侵入するということは基礎部分に隙間が存在すると考えられます。

これら基礎部分の隙間へ如何に薬剤を送り込むかがポイントです。室内の隙間を上手く活用しながら薬剤処理を実施しています。

業者によっては無闇矢鱈に穴をあけるケースがありますが、穴をあける作業で費用を吊り上げる場合がありますので、ご注意ください。

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2024年11月23日 (土)

新築防腐防蟻処理

新築防腐防蟻処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

新築中の物件で防腐防蟻処理依頼をいただき、処理を実施した次第です。

処理は公益社団法人日本しろあり対策協会が策定した防除施工標準仕様書に準じて行います。

建築基準法施行令第49条で、必要に応じて防蟻措置を講じなければならない旨が記載されています。

これに応じて、公益社団法人日本しろあり対策協会では防除施工標準仕様書を策定しているのです。

これは施行令よりも処理範囲を拡大しています。個人的には薬剤を使用させようとする方法としか思えてなりません。構造とシロアリを考慮すれば処理範囲をもっと狭めることができ、薬剤使用量を減らせると思いますがなかなかその流れにはならないようです。

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2024年11月22日 (金)

越年決定

姿が見えなくなったベイトボックス 昨日は大阪府内の物件に、イエシロアリ対策で伺いしました。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、ブリングシステムによるイエシロアリ対策を実施しています。

盆を過ぎた時期にブリングボックスを設置していますが、その背景として敷地内に本巣らしきものが確認されていないことからブリングシステムを採用しました。

残暑が厳しい時期であったことから設置直後はブリングベイトへの食い付きは良好で、定着も良好でした。

前回9週目ではベイトの喫食が低下、今回の13週目点検ではシロアリの姿は確認されませんでした。ちなみに兵蟻の頭部などは確認されていないことから、巣内へ戻ったものと考えられました。

前回の際、越年の可能性が極めて高いと考えていましたが、予想とおり越年となりました。来春から再度ベイティングを予定しています。

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2024年11月21日 (木)

7年振り

クラック部薬剤処理 昨日は玄関吹き抜け天井付近で羽アリが発生しているとご連絡をいただいた、奈良県内の物件にお伺いしました。

事前にご相談いただいた段階で、サクラアリであると考えられました。

ちなみにこの物件では、7年前にもサクラアリの羽アリが発生し駆除処理を実施しています。

今回は既にサクラアリの姿は確認されませんでしたが、前回の侵入経路を参考に処理を実施しました。

この物件の基礎構造は、布基礎に土間コンクリートのため接合部分にクラックが存在します。

サクラアリはこのクラックから床下側を経て、室内側へ侵入しているものと考えられました。

これらクラックに対して丁寧に薬剤処理を施しました。ポイントは使用する薬剤の種類と濃度、添加剤が重要です。

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2024年11月20日 (水)

連日

床下巣穴付近で徘徊するサクラアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

ここのところ連日対応している、サクラアリの物件です。

室内で11月上旬に羽アリが発生、捕獲したものを送付いただき同定した結果サクラアリの羽アリであることが判明しました。

この日は床下の点検調査を行うと同時に、薬剤処理を実施しました。

床下では基礎際に巣穴を確認、サクラアリが出入りしている様子も確認されました。

薬剤処理はこれら巣穴から薬剤処理を行うとともに、活動範囲に処理を行いました。

防除業者の中には、クロアリの種類を同定せず薬剤を撒くだけのケースがあります。クロアリは種類によって生態がかなり異なりますので、当社では生態を考慮した処理を実施しています。

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2024年11月19日 (火)

インフルエンザワクチン接種

ワクチン接種補助申請 昨日は仕事の合間を縫ってかかりつけのクリニックへ、インフルエンザワクチン接種に行ってきました。

毎年インフルエンザワクチンを、このクリニックで接種しています。

加盟している阪神土建労働組合では、インフルエンザワクチン接種について補助してもらえるので接種後申請に行ってきました。

今年はまだインフルエンザ流行期ではありませんが、気温が低下したタイミングで流行することからこのタイミングで接種しました。

インフルエンザワクチンの発症予防率は、70%~90%というエビデンスがあることから小員は毎年接種しています。

ちなみに接種する一番の理由は、現場でお施主さまや大工さんなど対面する際に罹患する確率を少しでも下げることです。

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2024年11月18日 (月)

定期点検調査

古いシロアリ被害 昨日は定期点検調査のため、滋賀県内の物件にお伺いしました。

この物件は前任のかたから引き継いだ案件で、5年前に門扉で確認されたシロアリ被害に対して駆除処理を実施しています。

その際、お施主さまから聞き取り調査を実施しました。元々前任者に点検調査を依頼したのは、過去に実施されたシロアリ防除処理が原因とのことです。

過去にシロアリ被害が発生、地元の農協にシロアリ駆除を依頼されたそうです。

アトピーなど薬剤に対して不安をお持ちのお施主さまの意向を組み入れず、薬剤の大量散布を実施、案の定体調が悪くなったとのことです。

以降、薬剤処理に代わる方法を模索していたところ前任のかたと出会い、点検調査による対策を実施するようになりました。

その後、前任のかたから引き継いで点検調査を実施するにようなりました。今回の点検調査では古いシロアリ被害は確認されましたが、現時点でシロアリの侵入及び生息は確認されませんでした。

シロアリ対策は薬剤散布だけではなく、定期的な点検調査で早期発見、早期発見することも対策に一つです。ご興味のあるかたは弊社ホームページからお問い合わせください。

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2024年11月17日 (日)

イエシロアリ駆除処理

蟻道部薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているj住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

先日シロアリ調査を実施した物件で和室畳に甚大な被害が確認されましたが、シロアリの活動は確認されませんでした。

どうやら大工さんがECサイトで購入したネオニコチノイド系薬剤を、畳下の床板に散布したとのこと。

死骸を捕獲することができたことから、イエシロアリによる被害であることを確認しました。

この日はイエシロアリ駆除のため、お伺いした次第です。シロアリの被害箇所や蟻道構築部に薬剤処理を実施しました。

ちなみに写真の場所は和室基礎面通気口付近です。ネオニコチノイド系薬剤の影響もなく、元気に活動していました。

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2024年11月16日 (土)

セミナー聴講

セミナー聴講 昨日は、防虫コンサルティング商社さんが開催するセミナーを聴講しました。

この防虫コンサルティング商社は、独立前に努めていた会社です。

過去には何度かセミナーの講師もさせていただいています。

興味のある講演内容があったことから、時間をやり繰りして聴講させていただきました。

演題は『ヤマトとイエで比較!新規薬剤の効き方について』です。

小員の実験結果と同じ傾向であり、指導者の傾向がしっかりと出ていました。個人的にはもう少し突っ込んだ内容で、現場を意識した内容になれば更に良いのではと思いました。

他の講義も興味はありましたが、案件を抱えていたので資料だけいただいて帰りました。こうした資料はパンフレットよりも詳しい内容ですので、非常に参考となりました。

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2024年11月15日 (金)

壁内処理

隙間からの壁内処理 昨日はサクラアリ対策のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。

いつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、先日現地調査を実施しています。

壁面天井付近で活動しているのが確認されていますが、サクラアリの生態を考慮すると床下側から上がってきています。

ですので薬剤処理は、壁面が中心となります。壁内処理は隙間から処理を行いますが、隙間がない場合は穿孔処理を行ったのち、薬剤注入処理を行います。

穿孔処理は小径の穿孔を行いますが、薬剤注入処理後は埋戻し作業を行います。可能な限り処理跡がわからないように処理を行いますが、完璧な処理はかなり難題です。

しかし、壁面はよく見ると色々な隙間はあります。写真の部位は洗濯機用の水栓で、カバー部分を緩めると隙間が確認されます。これら隙間から薬剤処理を実施すると、穿孔処理は不要となります。

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2024年11月14日 (木)

定期点検調査

床下定期点検調査 昨日はいつもお世話になっている建築事務所の先生からの依頼で、和歌山県内の物件にお伺いしました。

この物件は、7年前にも床下点検調査を実施しています。

点検調査を実施するに至った経緯は、イエシロアリの羽アリ飛来が確認されたことです。

建物はベタ基礎で、基礎立ち上がりも打ちっ放しで化粧モルタルはありません。

前回の点検調査でもシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでしたが、今回も同様の結果でした。

イエシロアリ羽アリは灯火に集まりますので、窓の隙間から侵入したものと判断しています。

その後も何度か見かけたことがあるとのことでしたが、庭などの周辺を含めてイエシロアリの活動は確認されませんでした。

この物件では薬剤処理をしていませんが、構造と定期点検調査で対応すれば十分だと判断できます。

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2024年11月13日 (水)

浴室入口枠シロアリ被害

浴室入口枠シロアリ被害 昨日は和歌山県内の物件に、シロアリ調査のためお伺いしました。

いつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、浴室入口枠に被害の確認されている案件です。

確認されたシロアリ被害は右の写真で、典型的な浴室入口枠の被害です。

床下側から点検調査した結果、広範囲にシロアリ被害が確認されるとともに、蟻道の一部を壊すとイエシロアリの活動が確認されました。

今回の物件は和歌山県中部にあり、イエシロアリが普通に見られる地域です。ですので、調査にお伺いする段階から、イエシロアリを想定していました。

イエシロアリは巨大なネットワークを形成するシロアリですので、巣を完全駆除する意識が必要です。

もう少し近ければ次の春からブリングシステムで対応するのですが、少し遠方ですので薬剤処理で対応する予定です。

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2024年11月12日 (火)

サクラアリの室内徘徊

壁面を徘徊するサクラアリ 昨日は室内でクロアリ及び羽アリが大量発生しているとのことから、兵庫県内の物件にお伺いしました。

発生しているのはマンションの1階部分で、いつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼です。

発生しているのこの時期特有のサクラアリで、多くは天井クロスのクラックから這い出ています。

リビング壁面で多数のサクラアリが確認されましたが、リビング床面はコンクリートです。発生面の裏は洗面となっており、こちらは床下があります。

おそらく床下は土間コンクリートが打設された状態と考えられることから、土間コンクリートの隙間から出てきているものと考えられました。

サクラアリの巣は、土間コンクリートの下にあるものと考えられます。ですので薬剤をこの土間コンクリート下の巣に、如何にして届けるかがポイントとなります。

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2024年11月11日 (月)

サクラアリの羽アリ

床下で確認された巣穴周辺 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件では先月末に洗面周辺で羽アリが確認されたとのことから、現地調査のためお伺いした次第です。

羽アリの捕獲をお願いしていたことから、死骸の同定を行いました。同定の結果、サクラアリの羽アリであることがわかりました。

サクラアリは10月後半から12月上旬にかけて羽アリが発生します。小型のアリなので、初夏に発生するトビイロケアリの羽アリとよく間違えられますが、サクラアリは秋から初冬の発生することを覚えておかれると良いと思います。

サクラアリは石下などに営巣するケースが多いようですが、室内に侵入するケースでは床下で繁殖するケースもあれば、床下土壌中に営巣することもあります。稀ですが壁内に営巣するケースもあるようです。

今回のケースでは床下で徘徊が確認されましたので、巣は地中です。薬剤処理はここを押さえる必要があります。

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2024年11月10日 (日)

定期点検調査

定期点検調査昨日は床下点検調査のため、京都府内の物件にお伺いしました。

この物件は丸太組構法で、3年前に浴室にあたる屋外部分でシロアリの生息及び被害が確認されました。

床下構造は布基礎+土間コンクリートでしたが、シロアリの侵入は確認されていません。

ですのでシロアリ駆除は、被害の確認された屋外側のみ実施をしています。

今回の点検調査では新たなシロアリ被害は確認されず、床下側からの点検調査でも問題ありませんでした。

また浴室側から非破壊シロアリ探知機による点検調査でも、シロアリの活動は確認されませんでした。

シロアリ被害があると一般的なシロアリ防除業者は、床下への薬剤を勧めてきます。これをシロアリ駆除と呼ぶケースがありますが、これは間違いです。

シロアリ駆除はシロアリの侵入経路と生息範囲に対して適切な薬剤量で処理することにより、コロニーを駆除することがシロアリ駆除です。このケースでは、床下に薬剤を撒いてもシロアリは駆除できない典型的なケースです。再発を繰り返す業者がいますが、これは技術と知識が欠落しているとしか言いようがありません。

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2024年11月 9日 (土)

季節

11月でも活動中のアフリカヒラタキクイムシ 昨日はいつもいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

マンションの部屋でアフリカヒラタキクイムシが発生している案件です。

前回、薬剤処理と物理的対策を施し、今回被害材を撤去するとのことから現地確認依頼をいただきお伺いした次第です。

薬剤処理等施した箇所については、被害合板の一部を切り取り持ち帰ることとしました。

一部は被害材内部の状況確認を行い、幼虫や卵がないかどうかの確認を行う予定です。

もう一部は成長を促すようインキュベーター内で、繁殖するか否かの確認する予定です。

しかし今回、活動中の成虫を確認しました。通常ではこの時期に羽化することはないのですが、この住戸自体が暖かいこと、合板の位置が熱源に近いことなどが理由と考えられました。

アフリカヒラタキクイムシが温度のより生育の状態に差があることは理解していましたが、現場でこの季節に発生するのは少し驚きです。

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2024年11月 8日 (金)

設置

天井裏に敷き込んだ粘着板 昨日はネズミ対策で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件では先日調査を実施し、クマネズミが天井裏に侵入していることを確認しています。

先行して殺虫殺菌処理を実施しています。その後、天井裏で足音が確認されたとのことから、お伺いした次第です。

対策としては、粘着板を設置しました。これで捕獲できれば幸いですが、臆病なクマネズミは一筋縄ではいけません。

粘着板を敷き込んだことで違和感を感じて侵入しなくなればよいのですが、いずれ慣れてしまえば再び侵入して活動するでしょう。

当社から少し距離がありますので、簡単にお伺いすることはできませんが、足音が確認でき次第入居者さまからご連絡をいただく体制を整えています。

本来、ネズミ対策は知り合いの業者さんをご紹介するのですが、この物件のオーナーさまはシロアリ駆除でもお世話になっているので対応させていただいています。

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2024年11月 7日 (木)

侵入不可

侵入不可な床下 昨日はシロアリ調査のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。

いつもお世話になっている建築士の先生のお知り合いのかたで、洗面の床がブカブカするとのことからお伺いした次第です。

事前に建築士の先生との打ち合わせで、床下点検口がないとのことから事前に準備いただきました。

その点検口から確認すると、床下の高さが20㎝程度しかなく床下に侵入することができませんでした。

この物件そのものの構造は鉄骨で、基礎は土間コンクリートにコンクリートブロック基礎という構造です。

構造的にはシロアリの侵入し易い構造ですが、目視可能な範囲ではシロアリ被害や蟻道の構築は確認されませんでした。

洗面床のブカブカですが、合板の劣化によるものと考えられました。合板は接着剤が使用されていますが、接着剤が劣化するとブカブカします。

シロアリが侵入し易そうな箇所について非破壊シロアリ探知機による点検調査を実施した結果、現時点で侵入及び活動は確認されませんでした。

建築基準法では地面から床板までの最低限の高さが決められていますが、守られていない事例を多く見かけます。床下の高さを低くすることで、居住空間を広げることができるのが理由のようです。

リフォームの際に床下の高さを確保しない事例もあるようですが、シロアリ対策や配管メンテナンスを考慮すると床下動線は必ず確保して欲しいところです。

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2024年11月 6日 (水)

サーモグラフィーカメラ

サーモグラフィーカメラで暖かい場所を特定 昨日はゴキブリ対策のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。

先週、スポット処理でお伺いした食物物販店にある厨房です。

薬剤処理を実施後オーナーさまからの聞き取り調査では、処理後数日間はチャバネゴキブリが確認されたとのことです。

ただし、いずれもフラフラした状態で正常な活動ではなさそうとのこと。

これは薬剤曝露により、中毒症状のある状態と判断されました。

1週間後にお伺いした理由として、成虫が産み落とした卵から幼虫が孵化するタイミングで処理を実施するのが得策と考えました。

実際にオーナーさまからの報告では、前日に極めて小さなゴキブリが多数確認されたとのことです。孵化したタイミングで、オーナーさまが目にされたものの考えられました。

薬剤処理ではサーモグラフィーカメラを活用しています。チャバネゴキブリは暖かい場所を好みますが、ある程度は暖かい場所はわかります。

しかし思ってもいない場合が暖かかったりするので、サーモグラフィーカメラを活用しながら、暖かい箇所を探しながら処理を実施しています。

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2024年11月 5日 (火)

外部侵入

侵入経路薬剤処理 右の写真は、先日トビイロシワアリ駆除のためお伺いした物件で撮影した1枚です。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、兵庫県内の物件となっています。

室内でクロアリが徘徊していると相談いただき、前回の調査でクロアリを採取しトビイロシワアリであることを確認しています。

室内徘徊種として当該ブログでもよく紹介しているルリアリやトビイロケアリは、壁内に営巣するケースがあります。

しかしトビイロシワアリは壁内での営巣はなく、屋外側からの外部侵入です。ですので薬剤処理は、侵入経路と活動範囲が対象範囲となります。

トビイロシワアリは雑食性ですが、市販のアリ用毒餌剤には見向きもしなかったようです。糖類を好むクロアリでは有効ですが、市販の毒餌剤に見向きもしない場合は専門家に任せた方が得策です。市販の殺虫スプレーを使用すると、かえって活動範囲を広げるケースが多いのでご注意ください。

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2024年11月 4日 (月)

複数の箇所で雨漏れ

床下で確認された雨漏れ跡 昨日は賃貸物件を多く所有されているオーナーさまからの依頼で、シロアリ調査のためお伺いしました。

いつもお世話になっているオーナーさまで、兵庫県内の物件がこの日の案件です。

本来は土曜日にお伺いする予定でしたが、大雨予報であったことから昨日に変更をしていただきました。

この物件は賃貸予定の物件で、購入を検討されているそうです。

購入にあたり蟻害がないか調査して欲しいというご要望です。

床下側から点検調査した結果、古いシロアリ被害が確認されたものの、薬剤処理跡も確認されました。

現時点でシロアリの生息は確認されませんでしたが、床下では複数の箇所で雨漏れ跡が確認されました。

それが右の写真で、前日の大雨の影響が確認されました。室内側でも雨漏れの形跡が確認された箇所もありましたが、室内側に形跡のない場所もありました。

屋根から雨漏れした場合、天井板に雨漏れ跡が確認されます。壁面から侵入した場合、壁内を通って床下に漏れ跡が確認されるケースがあり、当該箇所もそのケースと考えられました。

床下点検調査はシロアリだけでなく、こうした床下の健康状態を確認します。薬剤を撒く前に、床下の健康状態をきちんと見ることが重要です。

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2024年11月 3日 (日)

売買仲介物件のシロアリ調査

床束付近で確認された蟻道 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。

いつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内にある物件でのシロアリ調査が案件です。

この物件は築30年を超える売買仲介物件で、売買にあたりシロアリ調査を実施して欲しいとのことです。

床下側から点検調査した結果、1箇所ですが蟻道の構築が確認されました。おそらくヤマトシロアリが構築した蟻道と考えられました。

中古物件で売買完了後にシロアリ被害が確認された場合、よくトラブルになると聞いています。

そのため、この住宅管理会社さんから売買に伴うシロアリ調査の依頼をいただきます。今回はシロアリ被害が確認されましたが、シロアリ被害や生息が確認されなかったケースもあります。

前者では適切なシロアリ駆除を、後者では新たな入居者さまに安心をお届けできればと考えています。

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2024年11月 2日 (土)

高湿度

高湿度床下での木部処理 昨日はリフォーム工事中の京都府内にある物件に、シロアリ対策でお伺いしました。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんにお勤めされている、建築士の先生のご実家です。

この物件は何度も羽アリが発生し、床組解体時には広範囲にシロアリ被害が確認されました。

前回、地中にあるコロニーに対して駆除処理を実施するとともに、必要な侵入防止処理を実施しました。

今回はある程度床組が組めたとのことから、木部処理でお伺いした次第です。

この物件は地形などの関係から、高湿度な物件となっています。リフォームを実施している工務店さんも工夫をして、土壌表面には砕石を敷き込んでいます。

それでもかなりの湿気で、木部処理を実施しないとカビや木材腐朽菌の影響を大きく受けそうな環境です。

木部処理では防腐防蟻剤の処理を実施していますが、少しでもカビや木材腐朽菌の影響が軽減できればと思い処理させていただきました。

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2024年11月 1日 (金)

2024年11月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボ2411トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、アメリカカンザイシロアリ生息調査の様子です。

非破壊シロアリ探知機ターマトラックT3で、シロアリの活動を探知している様子です。

アメリカカンザイシロアリの糞が付け框コーナー部分に堆積しており、その上部に脱糞孔が確認されています。

脱糞孔付近で非破壊調査を実施すると、極めて微弱な反応でした。しかし付け框まで探知機を下げると、強く反応が得られました。

この付け框は打診や触診で、アメリカカンザイシロアリ特有の木材空隙部分は確認されません。そうなるとシロアリの反応は、付け框の奥にある土台部分となります。

付け框から極小径の穿孔を行い土台部分まで到達させた上で、薬剤注入処理を行いました。少し時間を置いた後、非破壊調査を実施すると活動反応が消失したのを確認し、駆除完了としました。

アメリカカンザイシロアリの糞が確認された場合、脱糞孔から薬剤処理を実施するケースが多いのですが意外と駆除できないケースがあります。

アメリカカンザイシロアリは木材を食害しながら、木材内部に空隙を作ります。その一つに糞を溜めるスペースも作りますが、このスペースに常時活動している訳ではありません。

問題は空隙同士を繋ぐスペースで、この通路は非常に狭くなっています。場所によっては擁壁を形成するため、薬剤注入をしても十分に広がらないケースもあります。そのため非破壊調査は駆除結果をデジタルで確認できるため、非常に有効な手段です。

薬剤処理にも色々な工夫が必要です。当社では自社で実験を行い、現場で実施、その結果を元に結果を新たなアイデアの創出にフィードバックさせています。アメリカカンザイシロアリ駆除及び対策につきましては、阪神ターマイトラボのホームページをご参照ください。

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