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2025年1月31日 (金)

ややこしい侵入経路

小屋裏で確認されたアメリカカンザイシロアリ羽アリ死骸 昨日紹介した物件では、小屋裏でアメリカカンザイシロアリの羽アリ(有翅虫)死骸が確認されました。

小屋裏に被害や糞の堆積が確認されていませんので、内部発生ではなく外部侵入と判断しました。

死骸は翅を落とす前の個体以外に、翅を落とした個体も確認されました。

これは定着防止のために処理した薬剤が、きちんと効果を示しているものと考えられました。

問題はこの羽アリがどのような経路で侵入したのかが不明な点です。

小屋裏から目視で確認すると、外部からの光の侵入はありません。

これはリフォームの際、外部からの侵入経路を無くすためお願いしたことで外部からの侵入はほぼないといっても過言ではありません。

ちなみにこの建物は隣家と壁が共通となっており、ちなみに隣家は空家です。恐らくこの隣家側から侵入しているものと考えられます。隣家の対策ができればよいのですが、オーナーさんにその意思がないとのことなので、地道に対策をしていくしかないようです。

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2025年1月30日 (木)

アメリカカンザイシロアリ対策

小屋裏定期点検調査 昨日はアメリカカンザイシロアリ対策のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件は2007年に相談いただき、全面スケルトンリフォームの際に本格的な駆除処理を実施しています。

以降、室内側で被害が確認された際にはピンポイントで駆除処理を実施しています。

併せて定期的に点検調査を実施、定着防止処理を実施しています。

今回の点検調査はコロナ禍の影響もあり、前回の点検調査から5年が経過しました。

今回小屋裏を中心に点検調査を実施した結果、新たな糞の堆積や被害は確認されませんでした。

ちなみに写真は過去の確認された被害部位ですが、再発などは確認されていません。

定着防止処理を施して作業完了となりました。次回は3年後を予定しています。

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2025年1月29日 (水)

新築防腐防蟻処理

新築防腐防蟻処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、新築防腐防蟻処理にお伺いしました。

大阪府内で建築中の物件で、ホウ酸製剤による処理の依頼です。

今回用いたホウ酸製剤は八ホウ酸二ナトリウム四水塩を成分とする薬剤です。

原末を調整して施工液とする製剤で、事前に調整して施工を実施しました。

ホウ酸製剤の防蟻性能はある程度評価できます。安全性が高く、残効性も条件により長期に渡って効果を示し、防腐効果も高いため一定の評価ができる薬剤です。

こうした新築場面では推奨できる薬剤の一つですが、駆除場面ではお薦めできません。これはホウ酸の特性によるものです。

安全性の高さからホウ酸によるシロアリ駆除の相談いただきます。どうしてもホウ酸でないとというかたについては対応させていただきますが、基本的には他の方法で対応しています。

合成系殺虫剤以外での対応などよりよい対策ができるよう、ご相談しながら対策を進めることも可能です。お気軽にご相談ください。

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2025年1月28日 (火)

床下点検調査

床下点検調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

この物件はパッシブソーラーシステム構造の一つであるOMソーラー構造となっています。

築年数が比較的進行していたことから、一度点検調査を実施しようということになったそうです。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

ベタ基礎構造のOMソーラー構造ですので、シロアリの侵入リスクは元々低い状態です。

屋外側の基礎は化粧モルタルではありませんので、侵入リスクは更に低い状態です。

この構造では配管周辺など注意しなければなりませんが、最も注意が必要なのは玄関周辺です。今回の点検調査でも入念に調査しましたが、シロアリ被害等は確認されませんでした。

OMソーラー構造では、基礎の内側には断熱材が貼り付けられている内断熱構造です。内断熱構造ではシロアリ被害の発見が遅れがちで、慣れていないと早期発見は困難です。

以前建築士の先生と一緒に床下へ侵入したのですが、先生は被害を見つけることができませんでした。それだけに経験は非常に重要であることを、覚えておいていただきますと幸いです。

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2025年1月27日 (月)

対策打ち合わせ

新築物件対策打ち合わせ 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、新築予定物件の打ち合わせでした。

建築士の先生とともにお施主さまと面談しながら、新築予定物件の打ち合わせとなりました。

お施主さまからの聞き取り調査では、実家が過去に大量の羽アリが発生したことがあるとのこと。

2年連続発生しその都度薬剤処理したものの、薬剤臭が苦痛であったとのこと。

個人的に使用された薬剤について配慮がなかったこと、シロアリの生態を考慮せず薬剤大量散布したこと、根本的に駆除技術の欠落が原因であることを説明しました。

今回新築予定の物件ですが、長期優良申請するため薬剤処理は必須です。お施主さまは薬剤の臭気を気にされていたようですが、使用予定の薬剤を確認していただいたので安心していただけました。

ちなみにご実家では、羽アリ発生以降5年毎に薬剤処理をしているとのこと。今回の新築物件は長期優良住宅なので5年後の処理は確定していますが、それ以降は不要であることを説明させていただきました。

近年の家屋はほぼ薬剤処理は不要で、薬剤処理よりも構造が重要であること、定期的な点検調査が重要であることを説明しご賛同いただけました。

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2025年1月26日 (日)

告知

住宅医スクール2025 今年も講師を予定している住宅医スクール2025(第16期)が、2月15日から始まります。

住宅医スクールは、既存住宅の調査診断・改修設計・施工・維持管理等の基礎から実践までを学ぶ実務者向けスクールです。

地域の住まいのドクターとなる『住宅医』を育成・認定しています。

英国の建築病理学を参考に、2006年に岐阜県立森林文化アカデミーで開講した木造建築病理学講座の内容を基に、2009年に名古屋で開講しました。

東京、大阪を始め毎年各地で開催していましたが、2021年からは全てオンライン形式により開催されています。

講義内容は、構造・温熱・省エネ・高齢者・防火・耐久性等、特に重要だと思われる24の講義で構成されています。

小員は3月15日に木材劣化講義で『木材劣化の基礎と対策②~シロアリの生態と蟻害、防蟻対策』を担当します。スクールは単発での聴講も可能ですので、詳細は一般社団法人住宅医協会のホームページをご参照ください。

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2025年1月25日 (土)

玄関枠被害

玄関枠下の腐れ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

玄関枠に被害らしきものが確認されていることから、現地調査のため同行しました。

この物件はパッシブソーラーシステム構造の一つであるOMソーラー構造です。

ベタ基礎のため侵入するリスクは低いのですが、万が一侵入すると駆除がとても厄介な構造です。

ですのでハウスビルダーさんには外周等常に注意をしてもらっています。その流れで被害らしきものに気付かれたハウスビルダーさんから相談いただいたのが経緯です。

写真では見難いのですが、木部が削れたような被害が確認されています。確認された被害はシロアリによるものではなく、腐れによるものでした。

構造的に雨水によって濡れやすいため、腐れが進行したものと判断されました。玄関枠下のモルタルにクラックがありますので、シロアリが侵入するリスクはゼロとは言えません。今後も引き続き、シロアリの外部侵入について点検調査して貰うようハウスビルダーさんにお願いしました。

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2025年1月24日 (金)

羽アリ死骸

小屋裏で確認されたアメリカカンザイシロアリ羽アリ死骸 昨日ご紹介したアメリカカンザイシロアリの物件ですが、小屋裏の点検調査で新たな被害や糞の堆積は確認されませんでした。

しかし羽アリの死骸は30匹以上確認されました。いずれも落翅前に致死した状態で確認されています。

この地域では古くからアメリカカンザイシロアリの生息が確認されており、羽アリの季節になると飛翔する羽アリが確認されます。

羽アリは家屋のあらゆる隙間から侵入します。玄関の隙間から侵入すれば玄関枠や壁面に、窓枠の隙間から侵入すれば窓枠に生息します。

小屋裏は屋根の隙間や換気口から侵入するため」、小屋裏に生息します。ですので点検調査と薬剤処理が必須となります。

当該事例のように薬剤が適切に効いていれば、落翅前に致死します。外部から飛来した羽アリに定着されてしまうことを抑制することが重要ですので、それに応じた薬剤処理を実施するのです。

シロアリ防除業者の中には、小屋裏の点検調査すら行わない場合があります。これは明らかにアメリカカンザイシロアリの生態に関する知識不足で、このような業者にアメリカカンザイシロアリ対策を依頼すると、まともな対策を行ってもらえませんのでご注意ください。

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2025年1月23日 (木)

小屋裏定期点検調査

小屋裏定期点検調査 昨日はアメリカカンザイシロアリ対策で定期的にお伺いしている、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件のある地区では、古くからアメリカカンザイシロアリの生息が確認されています。

そのためこの物件では、2007年から対策を継続的に実施しています。

当初は室内側で糞の堆積などが確認されました。糞の堆積された周辺を非破壊シロアリ探知機で調査、ピンポイントで薬剤を注入する処理を行っています。

小屋裏を点検調査すると、複数の箇所で糞の堆積が確認されました。これらも順次対応しています。室内側の状況ですが、新たな糞の堆積が確認されればその都度対処しています。

小屋裏は気温の関係もあり、定期的な点検調査をこの時期に実施しています。今回の点検調査では、特徴的な結果が得られました。その内容につきましては、後日ご紹介したいと思います。

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2025年1月22日 (水)

支払調書

支払調書 先日一般社団法人住宅医協会さんから、講演会の講演料の支払調書が送付されてきました。

昨年の3月に実施した、住宅医スクール講演会の支払調書です。

支払調書とは企業または個人事業主が特定の支払いをした場合に、税務署への提出が義務付けられた書類です。

支払者側から調書を提出してもらうことにより、その支払先は記載金額の収入があることになります。税務署等は支払調書をその支払先の方が、きちんと収入として計上しているかどうかの資料となります。

講演会費用は売上として計上していますので、講演料が支払われる際に源泉徴収されています。そのため、この源泉徴収金額は確定申告で調整して貰えます。

この書類が送付されてくると、確定申告の準備を早くしなければと焦ります。今年は昨年からの積み残し案件とともに、シーズン案件も多く時間調整に苦慮しています。

今年の3月も住宅医スクールの講師をさせいただきます。詳細は一般社団法人住宅医協会の住宅医スクール2025をご参考ください。

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2025年1月21日 (火)

厄介な構造

厄介な構造 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

リフォーム中の物件で、シロアリ対策が必要か否かのため現地調査でお伺いした次第です。

早速現場で確認すると、現時点でシロアリ被害は確認されませんでした。

比較的古い物件でしたが、シロアリ被害がないのは塩素系薬剤の残効性と考えられました。

塩素系薬剤は現在主流の薬剤と比較し、高濃度で処理されています。その上、極めて分解し難いため長期にわたってシロアリに対して効果を発揮します。

おそらくこれら理由から、シロアリ被害がないものと考えられました。但し写真の部位では、被害が確認されていますが、シロアリではなく腐朽など他の被害と考えられました。

当該物件では基礎にコンクリートブロックが使用されていますが、シロアリ対策から見ると厄介な構造です。コンクリートブロック基礎は隙間が多く、見えない箇所から侵入して被害を与えるケースがあるため注意が必要です。

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2025年1月20日 (月)

確定申告の準備

アプリのインストール これまで確定申告に使用していた会計ソフトを、新しいデスクトップパソコンにインストールしました。

このソフトは同時使用しなければ、2台までインストールできるとのことです。

これまでに使用していたデスクトップパソコンは、Windows7をアップグレードしてWindows10にしたものです。

流石に年数が経過したことと、Windows10のサポートが切れることから新しいデスクトップパソコンを昨年更新しました。

まだ完全移行できていませんが、とりあえず2台を平行しながら使用する予定です。

ちなみに阪神ターマイトラボのウェブサイトもこのデスクトップパソコンで更新していましたが、順次新しいデスクトップパソコンに移行する予定です。

ただしこれまで使用していたアプリケーションがWindows11に対応していないので、更新する必要があります。ウェブサイトも小員の手作りですので凝った機能は必要なく、これまでのアプリケーションで十分なのですがOSに対応していないのはどうすることもできませんね。

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2025年1月19日 (日)

ライトトラップ捕虫紙回収

天井裏に設置したライトトラップ 昨日はアフリカヒラタキクイムシ対策のため、大阪府内の物件にお伺いしました。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、ライトトラップによる生息数管理を行っています。

この物件では押入で虫孔及び木粉(フラス)が確認されましたが、初期の段階でご相談をいただいので基本は被害材及び周辺材料の撤去を実施しました。

一部薬剤処理を実施しましたが、極めて部分的な処理に留めています。

被害の確認された箇所以外にアフリカヒラタキクイムシの生息が広がっているかどうかを調べるため、ライトトラップの設置を行っています。

アフリカヒラタキクイムシが正の走光性(光に集まる性質)を有していますので、ライトトラップは天井裏や壁内に生息しているかどうかを把握するのに最適です。

この1年間の結果ですが、アフリカヒラタキクイムシの捕獲は確認されませんでした。これは早期発見、早期対応ができたことが要因です。早期発見、早期対応が遅れると、対策が長引き費用が嵩みますのでご注意ください。

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2025年1月18日 (土)

土壌灌注処理

土壌灌注処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

浴室リフォームに伴い、シロアリ対策の依頼をいただきました。

ハウスビルダーさんに対して浴室リフォームの際には、折角のタイミングですので部分処理をお願いしています。

在来工法の浴室は、シロアリが侵入しやすい条件及び構造となっています。そのためユニット化のため土間コンクリートを打設しても、周辺には生息する条件が揃っていますので対策を行うのが得策です。

この場合、大量の薬剤を処理するのは無駄でしかありません。重要なのは土壌に対して処理を行うことです。

地中に生息するシロアリは土間コンクリート下に侵入するのは、公知の事実です。だからといって土壌に薬剤を撒いても、土間コンクリートの強アルカリに接触させるのは得策ではないのです。

このケースで有効なのは、地中に対して薬剤を注入する土壌灌注処理が有効です。薬剤の種類や処理濃度、処理量を最適化することでより有効な手段となるのです。

ちなみに床下全面への薬剤処理は費用対効果からお薦めしておらす、その代替案として床下点検調査をお薦めしています。点検調査でシロアリ被害が確認されれば必要な対策を取ればよく、被害がなければ今後定期的な点検調査で早期発見に努めれば問題ないのです。薬剤を撒くことだけがシロアリ対策でないことを、ご承知いただけましたら幸いです。

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2025年1月17日 (金)

震災から30年

阪神大震災 阪神大震災から今日で30年となりました。その頃は薬剤メーカーで研究員として勤務しており、西宮にあるの社宅で生活していました。

これまでに聞いたことがない地響きが午前5時46分、聞こえてきたと思った瞬間恐ろしいほどの揺れが襲いました。

就寝は2階で、横にはタンスがありましたが耐震対策を施していたため倒れてくることはありませんでした。

1階は家具や割れたガラス散乱し、裸足では歩けない状態でした。電気もガス、電話も通じない状態で全く情報が得られない状態でした。

カーラジオで情報を得ながら、社宅の中庭に集まり木材を集めて暖をとり何とかしのぎました。ライフラインが全くない状態でしたので、当日は妻の実家でお世話になりました。右の写真は片付けのため翌日社宅へ戻った際に、近所を撮影した様子です。

ここは阪神高速道路神戸線で甲子園球場のすぐそばで、現在の住まいの近所です。阪神高速道路といえば東灘区付近の倒壊した箇所が有名ですが、西宮でもこのようにV字型に落ちている箇所は複数確認されています。

大きな地震以降、耐震などが見直され新しい住宅では地震に強いものとなっています。震災を経験したものからすれば、震災後は生活が不便であることを知っていただきたいと思います。

翌日には電気は復旧しましたが、ガスは復旧まで2箇月以上要しました。その間、暖房や食事、風呂など不便を極めました。これらに対して準備することが重要であることを知っていただけましたら幸いです。

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2025年1月16日 (木)

中古物件点検調査

シロアリ調査のポイント 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

シロアリ調査がこの日の案件ですが、この物件は中古物件で未だ入居者さまは未定とのこと。

入居が決まる前に、シロアリ調査を実施しておきたいとのことからお伺いした次第です。

基礎構造はベタ基礎ですので、シロアリの侵入経路は限定的です。

写真はその一つである、上り框土台と基礎の接合部です。玄関枠や玄関土間から侵入したシロアリは上り框に到達すると被害を与えます。

被害が大きくなれば見ただけですぐにわかりますが、初期であればこれ隙間部に蟻道が形成されていたりします。

他にもベタ基礎の場合、注意して調査するポイントが複数あります。目視で判断が困難な箇所は非破壊シロアリ探知機を用いて調査を行いますが、この時期はシロアリの活性が低いため不適な季節です。

今回のシロアリ調査では、シロアリ被害や侵入は確認されませんでした。ベタ基礎構造ですので、薬剤処理は過剰である旨を報告させていただきました。

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2025年1月15日 (水)

無駄な穿孔注入処理

無駄な穿孔注入処理 右の写真は先日シロアリ駆除処理の現場で撮影した1枚です。

過去に別のシロアリ防除業者が処理したシロアリ防除処理跡で、土台に多数の穿孔注入処理跡は確認されています。

これは玄関上り框付近の土台で、コンクリートブロック基礎の隙間に蟻道が構築し土台に到達しています。

土台の割れている箇所に蟻道は着いていますが、被害は殆どありません。ですのでこれだけの穿孔注入処理は全く不要です。

それでは何故これだけ多くの穿孔を行ったのでしょうか。それはこの会社の作業手順に問題があります。シロアリがどのように侵入しているかなど関係なく、とりあえず穿孔して薬剤を注入するということが作業手順になっているのでしょう。

このケースでは、地面(今回のケースでは土間コンクリート)に侵入経路部分に薬剤処理するのと、コンクリートブロック基礎の隙間に構築された蟻道内に処理することで対応可能です。

土台内部に被害があり空洞になっていれば、穿孔注入処理は有効です。しかし被害のないところに穿孔注入処理を行っても、全くの無駄です。木材内部に薬剤が入ると主張される方がおられるようですが、有効成分は木材内部に入りませんので、全くの無駄としか言いようがないのです。

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2025年1月14日 (火)

決算経路とインボイス

事務手間が増えました 事務仕事を引き続き行っていますが、決算経理もこの時期の重要な仕事です。

一昨年にインボイス制度が導入され、初年度の決算経理はとりあえず提出に向けての作業のみ行っていました。

しかし今年(前年度経理)はそうも行かず、勉強しながらの経理作業となっています。

請求書をいただいた企業さんのインボイス番号を確認したり、インボイス番号が納品書のみ記載されているケースなど事務手間が非常にかかる状態です。

企業さんによっては電子帳簿保存法に対応しておらず、書類での請求書のみの対応もありわざわざ電子化して貰い送付いただいたケースもあります。

幸い請求書を送付させていただく企業さんには、電子化で特に問題なく書類での送付がなくなったことはメリットの一つです。

ただしこれだけ手間がかかっているにもかかわらず、あまり恩恵がないのは残念です。IT導入に関する補助金があるようですが、わざわざ導入するほどでもないので補助金を申請する手間の方が大変です。

文句ばかり言っても仕方がないので、順次案件をこなして行きたいと思います。

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2025年1月13日 (月)

えびす参り

西宮神社えびす参り 例年は商売繁盛の祈願十日えびすに、西宮神社へお参りしていました。

しかし今年は風邪を罹患した影響もあり見送りましたが、昨日体調も回復したことから西宮神社へお参り行ってきました。

沿道にあった屋台は撤収中でしたが、参拝されるかたがかなり多い状態でした。

無事にお参りもでき、福笹も無事に入手することができました。

これから本格的な冬季シーズンの案件が目白押しです。小屋裏作業が多くなるアメリカカンザイシロアリやアフリカヒラタキクイムシなどの案件に順次対応する予定です。

その合間を縫って講演会の資料づくりや確定申告の準備など、結構ハードスケジュールですが何とか対応して行きたいと思います。

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2025年1月12日 (日)

資料作成中

ピンポイントでの探知事例 風邪も少しずつですが快方に向かっており、無理のない程度に事務処理を行っています。

その中の一つに、住宅医スクールのスライド作成があります。

住宅医スクールでは、シロアリ対策に関する実例などを紹介しています。

聴講者の皆さんの声を聴くと、アメリカカンザイシロアリについてのご質問をいただきます。

これまでの講演ではアメリカカンザイシロアリには殆ど触れていませんが、今回は少しだけご紹介できるよう準備をしています。

アメリカカンザイシロアリの話しを詳細にさせていただく場合、4~5時間は超えます。今回は時間的制限もありますので、ご紹介するのは5分程度です。

アメリカカンザイシロアリがどのように侵入し、どのように増えるのか、どのように被害が広がるのかを紹介する予定です。

右の写真は以前にもご紹介させていただいた現場での写真です。掘り込み車庫の天井から、糞の排出が確認された事例です。

アメリカカンザイシロアリはピンポイントで生息していた事例ですが、この場合の対応の難しさなどをご紹介できるばと考えています。

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2025年1月11日 (土)

オンラインセミナー聴講

オンラインセミナー聴講 風邪を罹患したことにより、現場作業は延期させていただいています。

丁度このタイミングで配信されている、メルマガにあったセミナーをオンライン聴講しました。

NTT西日本が主催しているオンラインセミナーで、内容は『【京都府警サイバー対策本部登壇!】企業を取り巻くサイバー攻撃の動向と対策』です。

昨年6月に開催された内容と同じものですが、6月は超繁忙期で聴講できませんでした。

聴講を希望していたところでしたので、今回はよいタイミングで聴講することができました。

内容的には比較的初心者向けの内容で少し物足りない部分もありましたが、参考にはなりました。

移動時間や移動にかかるコストを抑えることができるオンラインセミナーは、気軽に聴講できるので上手く活用できればよいのではと思いました。

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2025年1月10日 (金)

陰性

抗体検査結果は陰性 一昨日の晩から悪寒を感じ、体温を計ると38度目前。

翌朝37度前半まで下がっていましたが、かかりつけ医に電話予約し受診しました。

新型コロナウイルスとインフルエンザの同時検査をしてもらった結果、陰性でした。

普通の風邪と判断されましたが、念のため今週予定していた案件は全て延期にさせていただきました。

今週は休養として、事務仕事を順次こなして行きたいと思います。

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2025年1月 9日 (木)

処理すべき場所

土間コンクリート下への薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

先月にシロアリ調査を実施した物件で、蟻道の構築が複数の箇所で確認されたことからシロアリ駆除でお伺いした次第です。

この物件は11年前にシロアリ調査を実施した物件です。別のシロアリ防除業者がシロアリ駆除予防処理を実施後、5年が経過した物件でした。

11年前のシロアリ調査ではシロアリ被害跡と薬剤処理跡が確認されていたものの、新たな蟻道や被害は確認されませんでした。

ところが先月のシロアリ調査で、蟻道の構築が複数確認されました。そこでシロアリ駆除を実施することとなりました。

シロアリ駆除というと木材に穴をあけ、薬剤を注入するのは当たり前と一般の方や多くのシロアリ防除業者も思われています。

これは間違いでシロアリ駆除は如何にコロニー(巣系集団)を駆除するかがポイントです。ですので、処理しなければならないポイントは絞れてきます。

この季節、シロアリは地中にあるコロニー付近で活動していますので、この地中に処理するのが重要です。この物件は布基礎+土間コンクリートですので、接点部のクラックから薬剤注入処理することが効果的です。

布基礎面や土間コンクリート面に薬剤を大量に撒いても、地中にあるコロニーへ薬剤が届くことはありません。今回蟻道が構築されたのは、最初のシロアリ駆除処理が適切でないことが理由の一つです。コロニーを駆除しなかった結果、残効性の消失に伴い再侵入したものと考えられます。

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2025年1月 8日 (水)

小屋裏

イタチによって散乱した断熱材 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

小屋裏(2階天井裏)で小動物のような音がするとのことから、建築士の先生と同行しました。

現地で小屋裏を確認すると、散乱した断熱材が確認されました。

それが右の写真です。鳥の羽根も落ちています。

これはイタチの仕業で、肉食性のイタチは鳥類を好んで捕食します。

そのため、持ち込んだ鳥類の羽根が落ちているシーンをよく見かけます。

イタチ対策は、侵入経路閉塞が基本的な対策となります。恐らくここであろうという場所は検討がつきましたので順次対策を実施する予定です。

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2025年1月 7日 (火)

毒を撒くのに消毒

シロアリ消毒という業者は信用できません セミナー資料を作成しながら、毎年いただく質疑応答の中からご紹介したいと思います。

よくいただく内容として、シロアリ防除業者選びの際、どのような内容を考慮すればよいですかという質問です。

これに対する回答ですが、シロアリ対策で『消毒』という言葉を使う業者は信用してはいけないと紹介しています。

シロアリは毒を持つ昆虫ではありませんので、消毒という言葉は大間違いです。あたかもシロアリを悪者のように扱うため、薬剤処理を『シロアリ消毒』と呼びます。明らかに知識が欠落しているとしか思えません。

薬剤は基本的に毒です。というよりも世の中のものは全てに毒があるといっても過言ではありません。化学を学んだ人からすればこれは当たり前です。『すべてのものは毒であり、毒でないものはない。用量だけが毒でないことを決める。』これは、16世紀ヨーロッパの医師・化学者であるパラケルススの言葉です。

毒である薬剤を撒いておきながら、『消毒』とはナンセンス極まりないのです。『シロアリ消毒』という言葉を使うシロアリ防除業者に信用は全くありませんので、ご注意ください。

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2025年1月 6日 (月)

リフォーム打ち合わせ

今回の非破壊調査では活動は確認されていません 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

リフォーム予定の店舗で、今後のリフォーム予定に合わせたシロアリ対策の打ち合わせです。

店舗ということもあり、休日での打ち合わせとなりました。

この物件では部分的ですが、イエシロアリの被害が確認されています。

建築士の先生と調査同行した際、非破壊シロアリ探知機による調査で壁面に活動を探知しました。

今回同じ箇所の調査を行いましたが、シロアリの活動は探知できませんでした。これは季節的に要因と、本巣の位置から離れていることが原因と考えられました。

今後のリフォーム予定ですが、床面を全面撤去予定もありました。しかしコスト面を考慮した部分的な改修工事に収まるとのこと。

これを踏まえてどのようなシロアリ対策ができるか、検討して行きたいと思います。

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2025年1月 5日 (日)

講演会資料作成

ベタ基礎シロアリ侵入事例 正月期間中は、いろいろな事務仕事をこなしています。

その中の一つに、講演会の資料づくりがあります。

現在鋭意作成中なのが。3月15日(土)予定の住宅医スクールです。

毎年講師として参加させていただいており、シロアリ対策の基礎をご紹介させていただいています。

より実践的な内容となっており、実際の現場での事例を多くご紹介しています。

ベタ基礎はシロアリが侵入しないとお考えの方が多いようですが、実際は侵入している事例があり、それらを紹介しています。

どのように侵入しているか、どのような対策が有効なのか、これら侵入を防ぐためにどのような方策が有効かなどをご紹介しています。

右の写真はその事例の一つですが、駆除処理のためどれくらい薬剤を使用したのかをご紹介しています。シロアリ駆除とシロアリ予防は似て非なるものであり、シロアリ駆除はシロアリの生態や薬剤の特性を理解して使用する必要があります。

シロアリ予防はマニュアルによって処理しますので、知識と技術は原則として不要です。それでも侵入する事例がありますので、損害保険保険が付与されている処理が多いのです。これも可笑しいものでシロアリの生態と薬剤の特性を理解して処理していれば、侵入を阻止できるはずです。でも損害賠償保険に頼っているのは、技術と知識の欠落としか思えないのは私だけでしょうか。

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2025年1月 4日 (土)

経理

会計ソフト 正月期間中はお問い合わせもありませんので、事務仕事を集中してこなしています。

その一つに経理作業があります。個人事業主は12月が決算月となり、2月から確定申告が始まります。

電子帳簿保存法により書面は少なくなりましたが、データとして保管する必要があります。

これまでもデータは外付けハードディスクに保管していますが、きちんとインデックスをつけなければなりません。

ですのでそのルールづくりも必要ですので、順次対応する予定です。

今年は既に2月末から3月にかけて案件が多く予定されています。毎年、確定申告がギリギリですので少しでも早く対応できるようしたいと思います。

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2025年1月 3日 (金)

初詣

門戸厄神東光寺 昨日は門戸厄神東光寺(西宮市門戸西町)に、初詣でお参りさせていただきました。

研究所勤務時代に大阪から西宮へ移り住みましたころから、毎年門戸厄神東光寺にお参りしています。

今年は還暦の年なので、本厄にあたります。人生の節目で肉体的、社会的にも様々な変化による区切りの節目が厄とされています。

厄に対して、あらかじめ心の準備を怠らいようにという昔人の習わしからきています。

ですので厄だから禍があるというのではなく、注意することの重要性を説いていると捉えることが重要だと思います。

体力は年々低下していくことは否めません。しかし良い仕事ができるよう、トレーニングと体のケアを今年の目標にしたいと思います。

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2025年1月 2日 (木)

厄介

電子帳簿保存法 新年を迎え現場作業はまだ先の予定ですが、元日からいろいろな仕事をしています。

このブログの更新はもとより、阪神ターマイトラボのウェブサイトの更新も元日の重要な作業です。

もちろん現場作業はありませんので、事務作業が中心です。

請求書の作成や報告書の作成はもとより、経理作業など多岐に渡ります。

問い合わせの電話などもありませんので、集中して実施しています。

個人事業主ですので決算が12月となることから、確定申告の準備もしていかなければなりません。

昨年ややこしかったのが、電子帳簿保存法に対する対応です。発行した請求書や受領した請求書など、検索機能を確保するためインデックスをつけて保存したりと細かな作業が増えました。

取引先から電子帳簿保存法に対応した請求書とするため専用の書式で対応したり、発行時に細かなインデックスをつけたりと結構大変です。ただし郵便料金の節約にはなりましたので、この辺りはメリットかもしれません。

仕入れ先の中には請求書を電子データでいただくようお願いしたり、ECサイトから購入した消耗品の領収書を電子化しインデックスをつけたりなどこれまた手間でした。

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2025年1月 1日 (水)

2025年1月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボ2501トップページ画像 新年あけましておめでとうございます。新年早々からシロアリ調査隊のブログにご訪問いただき、厚く御礼申し上げます。

今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新させていただきました。今回のトップページ画像は、大阪府内の物件で確認されたヤマトシロアリの空中蟻道です。

この物件では、11年前にシロアリ調査を実施しています。他社で実施したシロアリ駆除予防から5年が経過し、再施工を勧められたお施主さまがハウスビルダーさんに相談されたことからシロアリ調査を実施した次第です。

11年前のシロアリ調査では、蟻道の構築は確認されていませんでした。しかし今回当該箇所以外に複数の蟻道が構築されてました。

本来はもう少し早い時期に点検調査する予定でしたが、コロナ禍もあり点検調査が遅れました。しかし比較的最近構築されたため、大引などの床組に大きな被害はありませんでした。

シロアリ駆除がきちんとされていれば、そうそうシロアリが侵入することはありません。しかしこの物件は、16年前にシロアリ防除処理した業者の処理に問題があったと考えています。

本来蟻道を構築する基礎面や配管に構築せず、空中蟻道を構築するのは薬剤による影響があります。残効性があるうちは、シロアリが侵入することはありません。しかし残効性がなくなると、シロアリが侵入するケースがあります。

薬剤の種類によっては忌避性がある場合、薬剤処理箇所に蟻道をつくりたがりません。これは薬剤の特性で、残効性が消失しても忌避性が残ることが原因です。忌避性は低濃度でも発揮されるためこれら箇所には蟻道を構築せず、空中蟻道を構築します。

これは薬剤大量処理の弊害で、シロアリ駆除処理を実施していない証拠です。薬剤大量散布しても、地中にあるコロニーは駆除できません。ですので残効性の消失に伴い侵入するのです。

薬剤大量散布を、シロアリ駆除と誤解しているシロアリ防除業者が非常に多いのです。シロアリ駆除はシロアリの侵入経路と生息範囲を精査し、駆除に適した薬剤の選択、処理濃度と処理量の最適化、適切な処理方法で実施する必要があります。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照いただきますようお願いいたします。

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