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2025年2月28日 (金)

ベタ基礎

薬剤処理不要な床下 右の写真は先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。

いつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、シロアリ調査にお伺いした次第です。

建てた工務店から派遣されたシロアリ防除業者により、先日床下点検調査が行われたとのこと。

そのシロアリ防除業者は既に保証期間が切れており、予防処理の再施工を勧めてきたとのことです。

薬剤処理が必要なのか知人を通じて設計事務所さんを紹介してもらい相談したところ、当社で点検調査を実施してみてはというのが経緯です。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。基礎構造はベタ基礎ですので、シロアリが極めて侵入し難い構造です。

ベタ基礎構造の場合、シロアリの侵入経路は限定的です。ですのでわざわざ薬剤処理の必要はなく、定期的な点検調査による早期発見に努めることで十分対応可能です。

限定的な侵入経路は目視での調査が困難な場合が多いので、非破壊シロアリ探知機による点検調査が有効です。これら点検調査は薬剤処理よりも低コストで、薬剤散布しませんので薬剤曝露リスクもなく、安全も確保することが可能です。

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2025年2月27日 (木)

薬剤処理が不要な床下

薬剤処理が不要な床下 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

過去にシロアリ駆除予防処理を実施したことのある物件とのこと。

過去の処理から10年以上経過しており、気になるとのことからハウスビルダーさんに相談、当社での点検調査を実施することとなった次第です。

床下側から点検調査した結果、現時点で新たなシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

薬剤処理による予防対策も選択肢の一つですが、必ずしも必要ではありません。

シロアリの侵入する兆候が見られない床下であること、お施主さまが薬剤処理を希望されていないことから、定期的な点検調査をお薦めさせていただきました。

薬剤処理を実施するとなると、高額なコストが発生します。しかし定期的な点検調査であれば、低額なコストでの対応が可能です。薬剤散布しませんので、薬剤曝露リスクはなく安全がシロアリ対策であると言えます。

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2025年2月26日 (水)

精査

脱糞孔付近では活動していません 右の写真は、昨日ご紹介したアメリカカンザイシロアリ対策の物件で撮影した1枚です。

糞の堆積が確認されたのは、洗面台と引き戸の隙間です。レール部分の木部から糞が排出されています。

ちなみに脱糞孔は側面で、隙間が狭いため脱糞孔からの薬剤注入はできません。

無暗に穿孔するのは得策ではありませんので、非破壊シロアリ探知機を用いて調査しました。

活動範囲を精査した上で小径の穿孔を1箇所のみ行い、薬剤注入処理を行いました。

注入処理後、再度非破壊シロアリ探知機による調査を行い駆除完了を確認しています。

ちなみに最も活動反応が見られたのは、糞の排出場所から離れたところです。アメリカカンザイシロアリは、必ずしも糞の排出している付近で活動している訳ではありませんので注意が必要です。

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2025年2月25日 (火)

畳の下

畳寄せ付近で堆積するアメリカカンザイシロアリの糞 昨日は前日に引き続き、広島県内のアメリカカンザイシロアリ対策でした。

点検調査及び駆除処理を実施した物件は賃貸物件で、複数の住戸で対策を実施しました。

写真はその一つの住戸で、先日空家になったとのこと。

この物件は数年前に駆除処理を実施しています。今回、畳を上げたところ糞の堆積が確認されたとのことです。

この場所には非常に重たい家具があったため、未調査未施工となっていた箇所です。

脱糞孔周辺から非破壊シロアリ探知機で調査、生息範囲を把握確定した上で薬剤注入処理を実施しました。

処理後には非破壊シロアリ探知機で再調査し、駆除が完了したことを確認しました。

処理には2㎜ビットで穿孔し、微量の薬剤注入処理を行っています。大量に薬剤注入処理を実施される業者もありますが、室内で薬剤を大量に使用するのはいかがなものかと小員は考えます。

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2025年2月24日 (月)

新規部分

堆積するアメリカカンザイシロアリの糞 昨日はアメリカカンザイシロアリ対策を実施している、広島県内の物件にお伺いしました。

継続的に実施している物件で、2009年に初めてお伺いしています。

室内側でアメリカカンザイシロアリの糞が堆積、丁寧に駆除処理を実施しました。

その後小屋裏の調査を実施、こちらは広範囲に糞の堆積が確認されました。

こちらは何年もかけて継続的に駆除処理を実施、現在では小屋裏で糞の堆積は確認されなくなりました。

その後、軒先から羽アリが出るとご相談をいただき、軒先部分に点検口を新設いただきました。

それが右の写真で、広範囲に糞の堆積が確認されています。手の届く範囲は薬剤注入処理を実施しましたが、手の届かない範囲は今のところ対処のしようがありません。

今後の課題はこの部分で、来年の対策時期までには何か対策を考えたいと思います。

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2025年2月23日 (日)

確認されたシロアリ被害

確認されたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

リフォーム中の物件で解体時にシロアリ被害が確認されたとのことから、シロアリ対策を実施したいというお施主さまとハウスビルダーさんの要望でお伺いしました。

シロアリ被害は写真の勝手口以外にトイレや和室など、広範囲に確認されました。

薬剤処理は、これら被害部及び侵入想定部に対して実施しました。リフォーム時はシロアリの侵入想定経路が明確となり、より丁寧な処理が可能で結果的に薬剤使用量を抑制することが可能です。

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2025年2月22日 (土)

リフォーム計画

薬剤処理不要な床下 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

リフォームを計画中の物件で、事前にシロアリ調査をしておきたいとのことからご依頼いただきました。

床下は布基礎に土間コンクリートが打設された構造です。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

土間コンクリート構造の場合、シロアリは布基礎との接合部から侵入する事例が多く報告されています。

この物件ではこの接合部に隙間がないことから、シロアリの侵入リスクは北緯ものと考えられました。薬剤処理は不要と判断、定期的な点検調査をお薦めする予定です。

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2025年2月21日 (金)

1箇所のみ

堆積するアメリカカンザイシロアリの糞 昨日はお問い合わせいただいた住宅管理会社からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

管理中の賃貸物件でアメリカカンザイシロアリの糞らしきものが確認されているとのことから、現状調査のためお伺いしました。

この物件は長屋で、調査した1室は現在空家となっています。

調査した結果、2階の1室の1箇所でアメリカカンザイシロアリの糞の堆積が確認されました。

今回お伺いした地域では、以前からアメリカカンザイシロアリの生息が確認されています。

外部から侵入した羽アリが、定着したものと考えられました。

小屋裏への侵入は、高さがなく難しそうです。そのため、侵入した羽アリの定着を阻止するための処理を実施すべきと判断しました。

対策を纏め提案したいと考えていますが、どこまでアメリカカンザイシロアリをご理解いただくかがポイントです。オーナーさまが理解いただければ問題ないのですが、対策コストを考えると難しいかもしれません。

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2025年2月20日 (木)

アメリカカンザイシロアリの糞の堆積

小屋裏で確認されたアメリカカンザイシロアリの糞の堆積 右の写真は先日、アメリカカンザイシロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。

この物件では、室内側でアメリカカンザイシロアリの糞の堆積が確認されました。

室内側については、昨年の夏に薬剤処理を実施しています。

非破壊シロアリ探知機を用いて活動範囲を特定し、薬剤注入処理を行っています。

以降、この半年間でアメリカカンザイシロアリの糞の堆積は確認されていません。

小屋裏の点検調査は、季節的にこの時期に調査するのが適しているためお伺いした次第です。

調査結果ですが、数箇所でアメリカカンザイシロアリの糞の堆積が確認されました。これは屋根周辺の隙間から、アメリカカンザイシロアリの羽アリが侵入しているものと考えられます。

アメリカカンザイシロアリの被害が確認された場合、室内のみ対策するシロアリ防除業者がいますがこれは間違いです。アメリカカンザイシロアリの被害が確認される地域では、羽アリが外部から侵入するのは容易に考えられることです。小屋裏まできちんと点検調査することが必須です。

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2025年2月19日 (水)

サーバー変更

サーバー変更中 現在、阪神ターマイトラボのウェブサイト(http://shiroari-labo.com/)はサーバー移行中のためアクセスできない状態にあります。

どサーバーをさくらインターネットへ集約中のため、数日を要するものと考えられます。

取り急ぎさくらインターネットでの弊社ウェブサイト(https://shiroari-labo.sakura.ne.jp/index.htm)にはアクセスが可能なようです。

お急ぎのかたは、さくらインターネット版阪神ターマイトラボウェブサイト(https://shiroari-labo.sakura.ne.jp/index.htm)をアドレスバーに貼り付けてご利用いただきますようお願いいたします。

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2025年2月18日 (火)

跡地

アメリカカンザイシロアリが生息していた長屋の跡地 右の写真は先日、アメリカカンザイシロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。

ここはアメリカカンザイシロアリ対策を長らく実施していた長屋の跡地で、現在は駐車場となっています。

オーナーさまには、もし長屋を解体する場合は撤去の際には最新の注意をしてもらうようお願いをしました。

撤去した木材は密閉状態で燃やすことのできる施設へ持ち込み、速やかに燃やすことをお願いしました。

これは過去にもアメリカカンザイシロアリの生息が確認されている物件で、リフォームする際にも対応していただいた方法です。

アメリカカンザイシロアリは、羽アリの飛来により生息範囲を広げます。但し、人為的な移動でも生息範囲を広げます。それは家具の移動であったり、リフォームの廃材の移動です。

ですのでこれら生息の可能性がある材料の移動については、最新の注意が必要なのです。この物件では、きちんと対応して貰ったと信じたいところです。

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2025年2月17日 (月)

床下点検調査

床下土壌表面のカビ 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

これから耐震診断も予定されている物件で、先にシロアリ調査の要望がありました。

ちなみにこの物件では過去に薬剤処理を実施したことがなく、シロアリ調査すらしたことがないとのことでした。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

床下土壌表面は右の写真のとおり白いものが多くあり、これは土壌表面に発生したカビです。

土壌表面にカビが発生するのは、土壌含水率が高いことを表しています。しかし土台や大引などの木部は何の影響もありません。

この状態でよく騙されるが、湿気が高いことを表しておりいつシロアリが侵入するかわからないので薬剤処理しましょうという言葉です。

シロアリは湿気が高いと発生するものではなく、地中から侵入するのは偶さかです。乾燥してる物件でも侵入事例はありますので、正直湿気の高さは関係ありません。

カビも生えているから健康を害するとありますが、このような床下は多くあります。それで健康を害した事例はありませんので、床下換気扇や床下調湿材(炭を含む)は無用の長物と当社では考えておりお薦めはしません。

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2025年2月16日 (日)

資料作成中

シロアリ対策から見た問題の構造 現場作業の合間を見て、決算経理と確定申告に向けて作業をしています。

これは事務所での作業であり、自宅に戻ると住宅医スクールの講演資料作成を行っています。

シロアリの生態やシロアリ対策について講演予定となっています。

シロアリ対策というと薬剤処理が頭に浮かびますが、薬剤を撒くことだけがシロアリ対策ではありません。

シロアリ対策の根幹は建物の構造であると、小員は考えています。

その中で避けて欲しい構造を紹介しますが、その一つが右の写真です。

この物件は鉄骨住宅で、床下は土間コンクリートが打設されています。基礎はコンクリートブロックが用いられていますが、床下の高さは20㎝ほどしかありません。

この物件では土間コンクリートとコンクリートブロック基礎の隙間から、シロアリが侵入しています。ということでこの物件では複数の問題点が挙げられます。

一つは土間コンクリートで一見すると床下がコンクリートで覆われているため、シロアリが侵入しないと考えがちです。しかし土間コンクリートは基礎との接合部に隙間ができるため、容易にシロアリの侵入経路となります。

そしてこのコンクリートブロック基礎が問題です。コンクリートブロック基礎は隙間が多く、空洞部分に詰め漏れがあるとその部分から侵入するため、侵入経路の特定は特に困難となります。

そして床下の高さがないことが最大の問題点です。床下のメンテナンスをするためには、床下の確保が必須です。リフォームの際、室内空間の高さを確保したいがために床下の高さを低くされるかたもおられるようです。これは絶対にしてはならないリフォームであることを、きちんと説明したいと思います。

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2025年2月15日 (土)

電子帳簿保存法

国税庁の電子帳簿保存法のサイト 決算経理に対して結構手間がかかるのが、電子帳簿保存法です。

電子帳簿保存法は、1998年から施行されて何度も改正が重ねられてきました。直近では2022年1月に大きな改正が行われています。

大きなポイントとしては改正によって、2024年1月1日以後に電子取引でやりとりした書類のデータ保存が完全に義務化されています。

電子帳簿保存法に対応して国税関係帳簿書類をデータ化すると、ペーパーレス化を進められるというメリットがあります。

ファイリングの手間や物理的な書類の管理が不要になり、業務効率化につながるとのことです。しかし、実際には業務効率化になっていないのが現状です。

それでもきちんと管理する必要があります。請求書を紙でいただいていたメーカーさんにはお願いして、PDFで貰ったりしています。来週からは確定申告が始まりますので、ピッチを上げて対応して行きたいと思います。

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2025年2月14日 (金)

リフォーム時シロアリ対策

木部処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

リフォーム中の物件で、先日シロアリ調査でお伺いしています。

この物件では部分的にシロアリ被害が確認されたことから、シロアリ対策は必須と判断しました。

被害の確認された周辺では土壌灌注処理を、基礎周辺には部分的に薬剤処理を実施しています。

この物件ではその他に土台などで腐朽も確認されましたので、防腐防蟻剤の処理も行いました。

腐朽は通常の状態ではほぼ発生しません。水漏れや結露があれば、木材腐朽菌が浸食します。

水漏れがある場合、薬剤の効果は流出により消失します。ですので、水漏れを起こさないことが大前提となります。これはしっかりとした構造対策が重要です。薬剤処理はあくまで現状の被害の進行を止めるのみと考えていただけますと幸いです。

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2025年2月13日 (木)

ウェブセミナー聴講

ウェブセミナー聴講 昨日は阪神ターマイトラボウェブサイトの一部を使用しているサーバーの、さくらインターネットが主催するウェブセミナーを受講しました。

『これが知りたかった!Webサイトプロジェクトにおける要望の作り方、伝え方 #これしり #これしりWP (2025-02-12オンライン)』です。

題名からすると、サイトをどのようにつくるか思われがちですが実際には少し違いました。

Webサイトの作成を依頼する側にどのような考え方が必要か、Webサイトを作成する側がどのようにクライアントの要望を汲んでいくのかという内容です。

Webサイトは何を伝えたいのかを明確にする必要がありますが、依頼者と作成者の情報共有などが重要となります。

阪神ターマイトラボのWebサイトは小員が作成していますので、この点は問題ないと考えます。しかしWebサイト自体が古いデザインですので、もう少し勉強してよいサイトにして行きたいと思います。

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2025年2月12日 (水)

クロアリ同定

サクラアリの死骸 右の写真は、先日送付いただいたクロアリ死骸です。

いつもお世話になっている建築士の先生から送付いただきました。

このクロアリはサクラアリの死骸で、建築士の先生に確認いただくと昨年の12月上旬に室内で確認されたとのことです。

サクラアリは小型の部類のクロアリで、腹部末端は円すい形で丸く開口しています。

昨年の12月に確認されたのは、羽アリの発生にあわせて確認されたものと考えられました。

以降、発生は確認されていないとのことですが、床下には巣がありますのでいつ侵入するかわかりません。

発生した場合、特に危害を加えることはありません。しかし大量に発生した場合、不快感を与えます。その場合は、駆除が可能であるとお伝えさせていただきました。

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2025年2月11日 (火)

資料作成中

Damage89 来月予定の住宅医スクールに向けて、資料を作成しています。

建築士の先生やハウスビルダーさんが主として聴講されますので、教科書にあるようなシロアリの生態ではなく現場で見る本当の生態をご紹介したいと考えています。

その代表として、ベタ基礎であればシロアリは侵入できないという誤解です。

写真は基礎の屋外側で確認されたヤマトシロアリの蟻道で、被害は玄関上り框付近で確認されました。

床下はベタ基礎ですので、シロアリは床下側から侵入していません。ですのでベタ基礎であれば、シロアリが侵入できないというのはあながち間違いではありません。

しかし屋外側からは、蟻道を構築すれば侵入が可能です。これもシロアリは乾燥に弱いという間違った認識で、シロアリ被害の発見が遅れた理由の一つです。

間違った認識では、よい家づくりはできません。よい家づくりのお手伝いができるよう、より多くの事例を紹介して行きたいと思います。

なお住宅医スクールにつきましては、一般社団法人住宅医協会の住宅医スクール2025をご参考ください。

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2025年2月10日 (月)

床下土壌で確認された塊

床下土壌表面で確認された結晶 先日、いつもお世話になっているハウスビルダーさんから相談をいただきました。

リフォーム中の物件で、床下土壌に白い塊のようなものが確認されているとのことから調査しました。

白い塊をゆっくりと解していくと、結晶状のものが確認されました。

これらをハウスビルダーさんから入手、酸や過酸化水素水、炎色反応により調べました。

その結果、カルシウムやマグネシウムの硫酸塩であると考えられました。

土中のこれら塩類が土中の水分に溶けたのち、床下土壌表面から水分が揮散することで結晶化したものと考えられました。

またこの結晶の周りにはカビの存在も確認されており、複合的に白く見えたものと考えられました。

いずれにしても、床下に影響を及ぼすものではありません。今後のリフォームによって土間コンクリートが打設される予定です。それにより床下湿度問題は解消されますが、適切なシロアリ対策は必要です。

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2025年2月 9日 (日)

勘定科目

勘定科目を調べる 昨日は午後からプライベートで所用があったことから、その他の時間は決算経理及び確定申告の準備を行っていました。

これまでに何度も確定申告を実施していますが、毎年少しですが経理の勘定科目で悩むことがあります。

今はネットで検索すれば、答えはほぼ得られます。しかし信憑性に疑いがある場合、経理ソフトを販売されているサイトでの検索を使用しています。

当社ではやよいの青色申告を使用していますので、弥生のサイトを参考にしています。

来週には確定申告が始まりますので、ペースを上げて対応したいと思います。

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2025年2月 8日 (土)

羽アリ死骸

小屋裏で確認されたのアメリカカンザイシロアリ羽アリ死骸 昨日は継続的にアメリカカンザイシロアリ対策を実施している、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件では、2階窓枠付近から羽アリが発生した案件です。

この窓枠について非破壊シロアリ探知機で活動範囲を特定、薬剤注入処理を実施しました。

以降、この窓枠付近から羽アリの発生は確認されていません。

小屋裏について点検調査を実施していますが、複数の箇所で糞の堆積が確認されています。

これら箇所についても、同様に調査を実施し薬剤注入処理を実施しています。それと併せて小屋裏に対して、羽アリの定着防止処理を実施しています。

今回、小屋裏の点検調査を実施しました。前回同様複数の箇所で糞の堆積が確認されると同時に、羽アリの死骸が多数確認されました。

このケースでの羽アリの発生は小屋裏内が主と考えられますが、屋外側からの侵入も考えられます。いずれにしても羽アリが落翅し、定着されるといけませんので定着防止処理は必須と考えています。落翅せずに致死している状況から、定着防止処理が一定の効果を表しているものと考えられます。

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2025年2月 7日 (金)

解体中調査

土台のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

リフォームのため解体中の物件で、シロアリ被害らしきものが確認されたとのことです。

そのため現地調査確認のため、お伺いした次第です。

早速現場で確認すると、土台にシロアリ被害が確認されました。

基礎面に蟻道の構築が確認されていませんが、クラックは確認されておりこの内部が侵入経路と判断しました。

新しい被害ではなく現時点でシロアリの活動は確認されていませんが、地中にはコロニーがあると考えられます。

だからと言って薬剤の大量散布は、お住いのかたの薬剤曝露リスクを考慮するとお薦めできません。薬剤処理箇所を絞り込み、使用量を大きく低減しても対応は可能です。但し、シロアリの生態を考慮し、薬剤の特性を生かした処理ができるだけの知識と経験が必要です。

これができる業者が少ないのは、非常に残念な業界の実態です。部分的な対策では費用が安価となるため、こうした業者は大量散布で高額の費用を請求しますので、部分的な対策は好まないのは当然かもしれません。

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2025年2月 6日 (木)

点検調査の重要性

OMソーラー構造点検調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

パッシブソーラーシステム構造の一つであるOMソーラー構造の物件での、床下点検調査がこの日の案件です。

庭でシロアリ被害が確認されたとのことから、点検調査の依頼をいただきました。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

基礎構造はベタ基礎なので、シロアリが侵入し難い構造です。あくまで侵入し難い構造であって、ベタ基礎はシロアリが侵入できない構造と考えるのは危険です。

ベタ基礎でもシロアリが侵入している事例は多いのですが、だからといって薬剤処理を薦める訳ではありません。

通常のベタ基礎であれば侵入経路を特定することで、部分的な薬剤処理での対応が可能です。パッシブソーラーシステム構造では室内側への薬剤流入問題がありますので、極めて微量での対応が必要です。そうなると薬剤の特性を熟知した処理が必須となります。

そうならないためにも、パッシブソーラーシステム構造では定期的な点検調査を行い早期発見に努めることが重要です。ちなみに無知なシロアリ防除業者にかかると、平気に薬剤処理を勧めますのでご注意ください。

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2025年2月 5日 (水)

比較的新しい死骸

床下で確認されたクロゴキブリ死骸 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。

床下点検調査の際、ゴキブリの死骸を数匹確認しました。いずれも比較的新しい死骸です。

このゴキブリはクロゴキブリで、屋外生息種です。そのため、屋外側から家屋内に侵入したものと考えられます。

ちなみにシロアリの被害や侵入はありませんので、薬剤処理は不要で定期的な点検調査で対応可能と説明させていただいています。

ゴキブリは病原菌を媒介する害虫ですので、衛生害虫というカテゴリーの属します。

そのためゴキブリを駆除するためには、衛生害虫用の薬剤である医薬品又は医薬部外品の殺虫剤を使用しなければなりません。

市販されている薬剤も、医薬品又は医薬部外品となっています。お施主さまにはこれら薬剤の使い方をレクチャーさせていただきました。

いずれにしても屋外侵入種ですので、生息数をゼロにすることは不可能であることを併せて説明させていただきました。これでゴキブリの数が減らないようであれば、ご相談くださいとお伝えしました。

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2025年2月 4日 (火)

薪棚のシロアリ被害

薪棚のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

庭に設置してある薪棚にシロアリ被害が確認されているとのことから、駆除処理のためお伺いしました。

事前の情報ではお施主さまが棚板を剥がした際、シロアリの活動が確認されたとのことです。

被害状況は右の写真のとおりで、調査した現時点でシロアリの活動は確認されていません。

これは季節的要因と剥がしたことによるストレスで、地中のコロニー内へ戻った状態と判断しました。

処理としては、土壌灌注処理が最適です。シロアリのコロニーは地中にあり、そのコロニーを効率的に駆除するためには地中に対して薬剤処理をする必要があります。

土壌灌注処理は土間床(逆ベタ基礎)構造の物件で、基礎の外側の土壌に対して処理を行うケースがあります。高濃度の薬剤を大量に注入するのが一般的ですが、今回のケースではその必要はありません。

地中のコロニーを駆除できる濃度と処理量だけで十分で、長期の残効性は不要です。一旦駆除してしまえば、そうそうシロアリが侵入することはありません。

高濃度の薬剤を大量散布すると、費用が高額となります。しかも高濃度大量散布は環境汚染の原因で、SDGsの観点からも大量散布は実施すべきではないと思います。

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2025年2月 3日 (月)

まもなく

確定申告のお知らせ 先日、西宮税務署から確定申告のお知らせが送付されてきました。

2024年(令和6年)分確定申告の所得税及び復興特別所得税の申告は、令和7年2月17日(月)から受付開始、締切が3月17日(月)となっています。

数年前から国税庁ホームページの『確定申告書等作成コーナー』で申告書を作成し、ID・パスワード方式でe-Tax送信していました。

マイナンバーカードを取得したことから、昨年からマイナンバーカードをICカードリーダライタで読み取り申告しています。

e-Tax申告は確定申告会場である税務署にお伺いする必要はありません。以前は締切日が近づくと、会場が混雑するためできるだけ早くという意識がありました。

しかし、事務所から申告できるので焦ることはなくなりましたが、ついつい締切日まで余裕があると思ってしまいがちです。毎年余裕を持ってと心掛けていますが、なんだかんだと案件が集中し思うように進んでいないのが現状です。

昨年も締切前週は深夜でま作業をする羽目となりましたので、今年はそうならないよう上手く時間を調整したいと思います。

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2025年2月 2日 (日)

点検調査範囲

小屋裏点検調査 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。

小屋裏を点検調査した様子ですが、小屋裏のシロアリ調査した理由はイエシロアリです。

この物件は大阪府内にありますが、海岸線沿いではありません。しかしここ数年、毎年イエシロアリの羽アリが確認されているとのことです。

イエシロアリの生態をよく知る九州などのシロアリ防除業者さんは、小屋裏の点検調査を実施するのは必然です。イエシロアリの点検調査範囲は、床下だけではありません。

しかしイエシロアリの経験のないシロアリ防除業者は、小屋裏の点検調査は実施しません。

イエシロアリの被害は小屋裏にまで広がるのは当然のことであり、小屋裏に巣があることも多いのです。

以前、他社でイエシロアリ駆除を実施したものの、数年に渡って羽アリの発生を繰り返した物件がありました。建築士の先生を通じて相談をいただき、小屋裏の点検調査を実施したところ広範囲に被害が確認されました。

最初に薬剤処理したシロアリ防除業者は、床下に薬剤処理を繰り返したそうです。知識と経験のない業者に任せるとこのようになりますので、ご注意ください。

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2025年2月 1日 (土)

2025年2月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボ2502トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。

アメリカカンザイシロアリ駆除の際、被害部に薬剤注入により流出した擬職蟻です。

アメリカカンザイシロアリは、木材中の坑道内で活動しています。

木材を食害しながら行動を形成しますが、糞をこの坑道内に溜めています。

一定以上の糞が溜まると、木材の外部へ排出します。そこで初めてアメリカカンザイシロアリの被害に気付きます。

お住いの方は糞の存在に最初は気付きませんが、何度も掃除するうち一過性でないことに気付きます。インターネットで検索した結果、これがアメリカカンザイシロアリの被害であることに気付かれるという訳です。

アメリカカンザイシロアリは坑道内で活動していますが、小集団で活動するのが特徴です。但し、この集団が家屋内に複数あるのが一般的です。そのため、駆除はこの小集団一つ一つを丁寧に処理する必要があります。

そのためには生息場所を特定する必要がありますが、目視や打診といったこれまでの方法では精査することができません。そのため当社では非破壊シロアリ探知機を用いて活動範囲を調査、特定し駆除処理を行っています。

また薬剤処理後は非破壊シロアリ探知機で駆除確認を行い、処理漏れがないかどうかのチェックを行います。これは木材内部の坑道が必ずしも繋がっておらず、独立しているケースがあるためです。

こうした生態的特徴は現場で経験するとともに、飼育観察や自社での試験を行うことで駆除現場にフィードバックしています。アメリカカンザイシロアリ駆除及び対策につきましては、阪神ターマイトラボのホームページをご参照ください。

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