« 2025年2月 | トップページ | 2025年4月 »

2025年3月31日 (月)

捕虫紙検定

捕虫紙検定 右の写真は先日、アフリカヒラタキクイムシ対策を実施している物件から持ち帰ったライトトラップの捕虫紙です。

アフリカヒラタキクイムシの特徴である正の走光性(光に集まる性質)を利用して、ライトトラップを設置することで捕獲します。

捕虫紙の検定を行い、その捕獲数の推移を確認することで生息数の把握することで次の対策を立案するのに参考としています。

これまで15年以上対策を実施してきましたが、ようやく年間捕獲数が1桁となる住戸がありました。

このブログを見たかたが、ヒラタキクイムシ類の発生している物件でライトトラップを設置したのに捕獲できないと相談いただたことがあります。

ヒラタキクイムシでも在来種には正の走光性はありませんので、捕獲できません。必ず対象となる種類に応じて対策を考える必要があります。

問い合わせは、一般の方を装った防除業者ではないかと考えられました。要所要所で専門的な用語が出てきたことが理由です。もしそうであれば薬剤メーカーさんなどを通じて、正式にお問い合わせいただければ対応させていただいたのにちょっとどうかなといったところです。

| | コメント (0)

2025年3月30日 (日)

新築防腐防蟻処理

新築防腐防蟻処理 右の写真は、先日新築防腐防蟻処理でお伺いした物件で撮影した1枚です。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件です。

建築基準法から、公益社団法人日本しろあり対策協会策定の標準仕様書に準じて薬剤処理を実施するのが本来です。

しかしこのハウスビルダーさんとはお住いの方への安全を考慮し、薬剤使用量を減らして処理を実施しています。

シロアリの生態と建物構造を考慮し、通常に使用量よりも減らすことで薬剤曝露リスクを低減させています。保証期間は協会仕様書と同じく5年間となっていますが、損害賠償保険は付加していません。自社の再施工保証となっています。

近年の新築物件では、薬剤処理をしなくてもシロアリが侵入することはないと言っても過言ではありません。そうなると損害賠償保険は何のためにあるのかとなりますが、保険があるという安心感だけです。

駆除予防施工にも損害賠償保険を付与させるケースがありますが、本来は施工技術がしっかりしていれば再発しません。再発を恐れて損害賠償保険をかけるのはお施主さまのためではなく、シロアリ防除業者がわが身を守るためです。

シロアリ防除業者の施工技術欠落による再発を、損害賠償保険で誤魔化しています。挙句の果て、その保険料は施工料金に含まれています。そう考えると損害賠償保険付き施工は、本末転倒ではないかと小員は考えます。

| | コメント (0)

2025年3月29日 (土)

彼岸を過ぎ

ブリングシステム点検調査 昨日はイエシロアリ対策のため、大阪府内の物件にお伺いしました。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、昨年の夏の終わりに相談をいただきました。

タイミングとしては少し遅かったのですが、ブリングシステムで対応しています。

昨年11月の点検調査時には僅かに活動が確認されていましたので、念のため越年となりました。

彼岸を過ぎたことから、ブリングボックスの点検調査でお伺いさせていただきました。

通常被害を過ぎれば職蟻の活動が確認される筈ですが、今回の点検調査では確認されませんでした。

ベイトの一部にカビが確認されましたので、一旦ブリングベイトを撤去し再投入しました。もうすでに駆除が完了している可能性もありますが、念のためブリングベイトを再投入しました。

| | コメント (0)

2025年3月28日 (金)

捕獲数

捕獲数0 昨日はゴキブリ対策のため、大阪府内の施設にお伺いしました。

この施設では以前ヤマトシロアリの羽アリが発生し、駆除処理を実施しました。

昨年、厨房内でチャバネゴキブリの大発生が確認されたことからご相談いただき、対応させていただきました。

非常に良好な結果であったことから、以降年間管理で対応させていただいています。

薬剤処理と併せてトラップ調査も実施していますが、捕獲数0及び目撃情報0を継続できています。

これには厨房責任者のかたのご協力があり、整理整頓清潔清掃の4Sが行き届いています。ゴキブリ対策を実施するのにあたりこの4Sが重要です。4Sによって潜伏場所を絞り込むことができ、効率的な薬剤処理が可能です。

| | コメント (0)

2025年3月27日 (木)

袖壁

袖壁 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

新築中の物件で、防腐防蟻処理がこの日の案件です。

防腐防蟻処理は建築基準法に従い、公益社団法人日本しろあり対策協会が策定した仕様書に準じて処理を行いました。

基礎構造はベタ基礎のため、シロアリは極めて侵入し難い構造です。

このハウスビルダーさんでは、基礎に化粧モルタルを施工しませんので侵入リスクは更に下がります。

この条件であれば、実質処理の必要はありません。しかし建築基準法では処理を行わないといけませんので、処理は必須となります。

新築中の物件では、仮にシロアリが侵入するとするならばどこから侵入するのかを見てしまいます。写真は玄関ポーチ部分にある袖壁で、この構造であればここから侵入するものと考えられます。先日もシロアリ駆除でお伺いした物件では、袖壁隙間から壁内に侵入して被害を与えた事例を見ています。

新築中の物件であればその構造を、シロアリ被害が確認されている物件ではどこから侵入しているのかを見ることが重要です。同じ事例はありませんので、現場を見ることが一番の勉強なのです。

| | コメント (0)

2025年3月26日 (水)

潜伏場所

サーモカメラによる熱源調査 昨日はゴキブリ対策のため、兵庫県内の店舗にお伺いしました。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、昨年度後半に店舗内でチャバネゴキブリの発生があると相談をいただきました。

スポット処理を実施し、一定の評価をいただいたことから年間計画で対応することとなりました。

今回が当年度1回目の処理となりました。最近の個人的な流行として、サーモカメラを使用することです。

チャバネゴキブリは暖かい場所を好むことから、サーモカメラで温度の高い場所を確認しています。一般的にはモーターなどの熱源周辺が暖かく、その辺りで潜伏及び活動しているものと考えられます。

しかしサーモカメラで確認すると、思ってもみなかった箇所が暖かかったりしており処理箇所の参考になります。

高レベルで管理ができていますので、これが継続できるよう対応していきたいと思います。

| | コメント (0)

2025年3月25日 (火)

OMソーラー構造

OMソーラー構造シロアリ点検調査 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、OMソーラー構造でのシロアリ調査でお伺いしました。

この物件では、庭の植え込みにあった木柵にシロアリ被害が確認されています。

シロアリによる被害を心配されたお施主さまの要望で、シロアリ調査を実施することとなった次第です。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。基礎構造はベタ基礎で、配管類の構造も問題ありませんのでシロアリ侵入リスクは極めて低いものと判断しました。

庭にシロアリが生息していることは一般的で、問題はそのシロアリが家屋へ侵入するか否かです。それは建物の構造が大きく関与しますので、構造を判断した上で対応を考える必要があります。

| | コメント (0)

2025年3月24日 (月)

コンクリートの下

土間コンクリートの隙間から侵入していたシロアリ 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、岐阜県内の物件に同行しました。

この物件では中二階の和室畳寄せにシロアリ被害が確認され、その外壁を調べたところ甚大なシロアリ被害が確認されたとのことです。

お伺いした際には既に外壁は撤去され、内部の被害はかなり進行していました。

この建物の基礎構造はベタ基礎であり、目視可能な範囲で床下を確認しましたが問題ありませんでした。

シロアリは外壁の外側にある土間コンクリートのクラックから侵入している様子が確認されました。

一般的にはシロアリ被害の確認された外壁内部について薬剤処理を行います。しかしシロアリの生息場所は土間コンクリートの下にある土壌中です。ですのでここに処理が必要で、被害部全面に薬剤処理を実施しても無駄です。

被害部は要所だけ処理すれば問題なく、ポイントは土間コンクリートの下にある土の部分です。ここにどのような薬剤を、どのように処理するのかがポイントとなるのです。

| | コメント (0)

2025年3月23日 (日)

循環

ホウ酸製剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の新築中の物件にお伺いしました。

新築防腐防蟻処理でお伺いしましたが、今回の物件はホウ酸製剤処理です。

この物件は床下にエアコンを設置、冬季に床下から暖める構造となっています。

室内に床下の空気が循環し既存の薬剤処理では有効成分や有機溶剤が揮散して室内に流入するため、既存薬剤による処理は厳禁となっています。

そのため、防腐防蟻処理はホウ酸製剤が設計士の先生から指定されています。

シロアリがホウ酸を喫食するとシロアリが致死することで、構造材をシロアリ被害から守ります。

但し注意が必要なのが、毒であるホウ酸を喫食して致死したシロアリを見た他のシロアリはホウ酸処理された木材を齧らなくなります。

構造材をシロアリ被害を守ることの使命は果たしていますが、シロアリのコロニーを駆除することはできません。これは加圧注入木材も同様で、注意が必要です。

ホウ酸を使ってシロアリ駆除の依頼をいただくことがありますが、原則は断っています。化学物質過敏症やその傾向をお持ちのかたの場合、お使いの石鹸を用いてのシロアリ駆除をお薦めしています。

また化学物質過敏症等でない場合、極めて微量の薬剤を用いてのシロアリ駆除をお薦めしています。予防処理は実施せず定期的な点検調査をお薦めしていますので、一般的な薬剤大量散布とは決別できます。お問い合わせは阪神ターマイトラボのホームページからお願いします。

| | コメント (0)

2025年3月22日 (土)

不要な対策

薬剤処理不要な床下 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

建築士の先生のお知り合いのかたからの紹介の物件で、シロアリ調査依頼をいただきました。

シロアリ調査を実施するに至った経緯ですが、シロアリ防除の保証期間が過ぎているので薬剤巣織が必須とシロアリ防除業者から連絡があったとのこと。

インターネットで情報収集されたお施主さまが、薬剤処理に疑心暗鬼となり知人を通じて建築士の先生に相談されたことからシロアリ調査に至りました。

床下側から点検調査した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。基礎構造はベタ基礎であり、点検調査結果からシロアリが侵入するリスクは限りなく低いと判断しました。

この結果から薬剤処理は不要で、その代替案として定期的な点検調査をお薦めさせていただきました。これにはお施主さまもご賛同いただき、喜んでいただけました。今後は数年おきに点検調査を実施する予定です。

| | コメント (0)

2025年3月21日 (金)

徘徊

養生テープに貼り付いた状態では同定が困難 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

今月中旬頃に室内でクロアリの徘徊が確認されたとのことから、現地調査のため同行しました。

この日は前日よりもマシではあったものの、気温はまだ低いことからクロアリの徘徊は確認されませんでした。

事前にクロアリを捕獲していたとのことでしたが、養生テープに貼り付けられた状態のため携帯型顕微鏡での確認は困難でした。

持ち帰り剥離処理をした後、光学顕微鏡で確認した結果ルリアリでした。

数年前にも3月に家屋内へのルリアリの侵入が確認されましたが、温暖化の影響なのかわかりませんが早い時期から活動しているようです。

侵入経路や活動範囲を特定するためには、ルリアリの活動が必須です。今回活動が確認されなかったことから、活動が確認された時点で再度調査する予定です。

| | コメント (0)

2025年3月20日 (木)

2025冬仕舞

2025冬仕舞 溜まりに溜まった事務仕事をこなしながら、昨日業務車のタイヤをスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに入れ替えました。

今期は周辺で積雪が確認されていたものの、道路には積雪していない状態でした。

一部では雪の報告をよく聞きましたが、小員の活動範囲では積雪はありませんでした。

スタッドレスタイヤは昨年末に、これまで使用していたノーマルタイヤを外して既存のスチールホイルに履かせました。

そうなると新しくホイルを準備しないといけないことから、アルミホイールとセットされたノーマルタイヤを購入しました。

購入する際、タイヤはきちんと保管しているので問題ないとされており少し気になっていました。実際に納入されたタイヤを確認すると、前期ではありましたが2024年度製造品で一安心でした。

来週は北上する案件がありますが、気温もかなり上昇するようですので、問題なく対応できそうです。

| | コメント (0)

2025年3月19日 (水)

捕虫紙検定

捕虫紙検定 決算経理や確定申告で時間を充填した関係で、いろいろな案件が溜まった状態にあります。

その中の一つに捕虫紙検定があり、アフリカヒラタキクイムシの捕獲数を確認する作業があります。

先日アフリカヒラタキクイムシ対策でお伺いした物件から持ち帰った捕虫紙を、順次検定しています。

年間の捕獲数を継続的に確認することで、家屋内での発生を予測できます。

室内側で確認されないと過信することが、最も危険です。発生は室内だけでなく壁内や天井裏など見えない場所で発生することを想定し対策を立案する必要があるのです。

何度も再発する物件を見てきました。ですのでより慎重に対策することが重要です。

| | コメント (0)

2025年3月18日 (火)

2024年度確定申告完了

2024年度確定申告完了 確定申告の最終日、無事に新オーナーさまからご連絡をいただきました。

国税庁確定申告等作成コーナーから入力し、無事に2024年度確定申告が完了しました。

併せて消費税の計算も行い、納付しました。

e-TaxのID・パスワード方式のほうがアクセスしやすいとのことから、こちらで対応しました。

請求書などは電子帳簿保存法に従って紙で残していませんので、デスクトップパソコンの横にノートパソコンを置き対応しました。

これでは紙を見ながらの入力となんら変わりはありませんので、紙の無駄遣いがなくなったレベルでした。

確定申告関係で時間を取られましたので、日常の仕事がたまった状態です。順次、対応していきたいと思います。

| | コメント (0)

2025年3月17日 (月)

準備完了

2024年度確定申告 確定申告の締切前日となった昨日、なんとか会計ソフトへの入力が完了しました。

そのまま会計ソフトからe-Taxする方法もあるのですが、理由不明の1円誤差がでるため国税庁の確定申告等作成コーナーを利用することになっています。

ですので確定申告最終日に入力を残した状態となっています。

その理由ですが、借りている部屋のオーナーさんが昨年お亡くなりなり、オーナーが変更となりました。

確定申告青色決算書には、賃料支払者氏名及び住所の記載欄があります。新しいオーナーさまに問い合わせていますが、まだご連絡をいただいていません。

とりあえず最終日の朝まで待って、回答がない場合には未記載で対応、その旨を特殊事情欄に記載するしかないようです。

| | コメント (0)

2025年3月16日 (日)

住宅医スクール2025

住宅医スクール2025 昨日は一般社団法人住宅医協会主催の住宅医スクール2025(第16期)で、講師を務めさせていただきました。

講義は『木材劣化の基礎と対策② シロアリの生態と蟻害の事例、防蟻対策』という題目で、講義内容については新しく現場の写真を数枚入替させていただきました。

現場でのシロアリ被害事例の紹介、床下点検調査のポイント、シロアリの生態を考慮したシロアリ対策、駆除処理や予防処理の実例、シロアリ防除用薬剤についてなど多岐に渡る内容で講演させていただきました。

スクール聴講生の多くが建築士の先生やハウスビルダーさんなので最も興味があると考えられるシロアリ被害事例を紹介し、シロアリの生息場所と侵入経路などを紹介させていただきました。

ちなみに小員の講義前には京大大学院簗瀬准教授が昨年同様『木材劣化の基礎と対策① 木材腐朽菌・乾材害虫の生態と対策』を講演されています。

コロナ禍以前は東京及び大阪を中心に全国各地会場で開催、受講生が聴講するスタイルでした。しかしコロナ禍により4年前は中止、3年前からZOOMを用い、配信は一般社団法人住宅医協会事務局のフクマチヤ(大阪市福島区)からオンラインでの講習となっています。より全国から受講生が増えたとのことです。

講演後の質疑数は今年も多く寄せられ、熱心に聴講いただいたことに感謝しかありません。講義後の懇談会でも、色々なお話しを簗瀬先生とさせていただきました。昨年に引き続きアフタースクールとしてYouTube撮影(住宅医協会HP)もしておりますので、ご覧いただけましたら幸いです。

| | コメント (0)

2025年3月15日 (土)

捕虫紙検定

捕虫紙検定 先日アフリカヒラタキクイムシ対策でお伺いした物件では、ライトトラップによるモニタリングを実施しています。

持ち帰った捕虫紙に捕獲されたアフリカヒラタキクイムシをカウントし、報告書を作成します。

併せて、これまでの捕獲数推移から次年度はどのような対策を実施するか検討します。

ここ数年、対策に実施する薬剤を変更してから多くの物件で捕獲数が減少しています。

しかし捕獲数が横ばいの物件もあります。これには答えが存在します。

数年前にお施主さまの都合で、対策が実施できていなかったケースです。

この年から薬剤を変更していますので、初年度が未実施となり他の物件と比べて1年遅れとなっています。

早い段階から日程調整を行うのですが、この物件では急遽お施主さまの都合が合わなくなったとのことです。薬剤処理とモニタリングができなかった年があると、その分対策完了までが遅れます。できるだけ柔軟に対応したいところですが、遠方ということもあり苦慮するところですね。

| | コメント (0)

2025年3月14日 (金)

不足

ムース剤注入処理 今日は先日アメリカカンザイシロアリ対策でお伺いした現場から、ご紹介したいと思います。

写真は非破壊シロアリ探知機で活動場所を特定し、市販のムースエアゾール剤を注入した様子です。

脱糞孔は柱の右角で確認され、ムースエアゾール剤は柱中央部に小径の穿孔を行い注入しています。

これで十分に薬剤注入ができていると思いがちですが、実際は違います。

非破壊シロアリ探知機では、もう少し広範囲に活動が確認されているのです。

注入ポイントから脱糞孔にかけてムース剤が流出すると、被害内部で薬剤が充満していると考えがちです。

しかし実際には充満していないケースが多々あります。これは被害材内部で隔壁を形成していることが要因の一つです。また糞の溜めている場所でムース剤が詰まるケースもあります。こうして薬剤未充満状態となり、未駆除状態が生まれるのです。

ですので当社ではムース剤以外に他の薬剤も併用します。ムース剤そのものも有効成分含有量が低いため、場所によっては効果不足となります。いずれも薬剤注入処理後には、非破壊シロアリ探知機で活動停止を確認することが重要と考えています。

| | コメント (0)

2025年3月13日 (木)

会計ソフト入力

会計ソフト入力 確定申告の期限が迫る中、会計ソフトへの入力に時間を費やしています。

会計ソフトは起業依頼、やよいの青色申告を使用しています。

何年かに一度、新しいバージョンのものを購入して対応しています。

最終的には国税庁のウェブサイトにある、確定申告書等作成コーナーで作成します。

申請はe-Taxで行いますがカードリーダーも購入してありますので、マイナンバーカードで対応は可能です。個人的にはD・パスワード方式のほうがアクセスしやすいので、こちらで対応する予定です。

期限も迫ってきましたが他の案件も多く、予定よりも遅れています。期限までにきちんと対応したいと思います。

| | コメント (0)

2025年3月12日 (水)

資料送付

住宅医スクール2025 先日、住宅医スクール用配布資料を一般社団法人住宅医協会事務局さんへ送付しました。

住宅医スクール2025第2回は3月15日(土)に予定しており、木材劣化の基礎と対策を担当します。

第一部では『木材腐朽菌・乾材害虫の生態と駆除』を京都大学大学院農学研究科簗瀬准教授が担当されます。

第二部では『シロアリの生態と蟻害の事例、防蟻対策』を小員が担当します。

小員の内容は現場の話しが中心で、教科書には記載されていない事例を紹介する予定です。

シロアリ対策や薬剤のリスクとベネフィットなど多岐に渡る内容です。小員はエビデンスがなく、ロジックに欠けるシロアリ対策を認めていません。その辺りもご紹介したいと考えています。

ちなみに講義時間は質疑応答を除き100分、スライドは100枚ありますので1枚1分と超ハイペースです。ところどころ端折りながら対応せざるを得ませんね。

| | コメント (0)

2025年3月11日 (火)

リフォーム案件

壁面薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

リフォーム中の物件でシロアリ被害が確認されたことから、ハウスビルダーさんの意向でシロアリ対策を実施することとなりました。

前回土間コンクリートが打設され、床組が組まれた段階で一度薬剤処理でお伺いしています。

今回は壁が貼られたことから、薬剤処理でお伺いした次第です。

基本的には前回の処理で想定侵入経路に対して処理をしていますので、シロアリの侵入リスクは限りなく低いものと考えられます。

それでは何故追加処理を行うのかという理由ですが、基本的には防腐が目的です。木材腐朽菌はもとよりカビなども抑制するために薬剤処理を当社では実施しています。

木材防腐防蟻剤のうちカビに対して効果のやや劣るものもありますが、当社ではカビにも効果のある薬剤を使用しています。」

| | コメント (0)

2025年3月10日 (月)

ヒーターベスト

快適なヒーターベスト 夏の猛暑に対して、昨年は水冷服を導入しました。

冷水をベスト内に循環するため非常に快適で、空調服と併用すると快適でした。

そうなると寒さ対策も何とかしたいと思い、いろいろなものを検索すると口コミのよい商品を見つけました。

自重堂という会社が販売しているヒーターベスト(電熱ベスト)FAG20000です。

ベスト内に9箇所の発熱体を有し裏地にはブラックアルミメッシュを採用しており、保温性は抜群。

この冬に屋外での作業で使用しましたが、非常に快適。ある程度温まれば、アルミメッシュの効果もあり結構保温性が良好でした。

市販のUSBモバイルバッテリーも使用可能ですので、夏に使用した空調服のモバイルバッテリーが流用可能です。手洗いできるとのことですので、シーズン終了に合わせて手洗いしたいと思います。

| | コメント (0)

2025年3月 9日 (日)

変化

モニタリング結果に変化が 昨日及び一昨日ご紹介した、アフリカヒラタキクイムシ対策の物件からご紹介したいと思います。

モニタリング用としてライトトラップを設置しています。

ライトトラップは捕虫用の紫外線ランプと捕虫用の粘着テープのついた機器です。

アフリカヒラタキクイムシは光に集まる正の走光性を有していますので、ライトトラップを設置することで成虫を捕獲することができます。

年間の捕獲数を確認することで、繁殖状況の傾向がわかります。

この物件では発生源は合板やフローリングと考えられましたが、現在の繁殖は土壁の使用されている竹小舞です。

そのため室内側では被害が確認されていないものの、ライトトラップには15年以上継続的に捕獲されており繁殖しているものと考えられます。

これ以外に化学的対策として、薬剤により対策を実施しています。これまでに試行錯誤しながら対策を実施していますが、3年前からある薬剤を使用しています。昨年も若干の傾向が確認されていましたが、今年はその傾向がより顕著になっているようです。今後もこの対策を継続するのが、現時点でよいのではと考えています。

| | コメント (0)

2025年3月 8日 (土)

明確な目的

何故ライトトラップを設置するのか 昨日は前日に引き続き、愛知県内でのアフリカヒラタキクイムシ対策でした。

対策の基本は化学的防除とライトトラップで、ライトトラップは成虫の捕獲による生息数減とモニタリングを目的としています。

ライトトラップの設置場所は小屋裏及び天井裏となっています。これには明確な目的があります。

こんな場所にアフリカヒラタキクイムシが生息しているのかと思われがちですが、壁内には結構合板が使用されています。

例えば造作部位や手摺補強板として合板が使用されます。これらは壁面内に存在しますので、室内側から見えません。

ヒラタキクイムシ類は産卵する際、木口面に産卵管を差し込んで産卵します。壁内で使用される合板のうち、木口面の見える状態で使用されるケースがあります。

この場合、この壁内に見える合板に産卵繁殖します。何も対策を行わないと、繁殖が進みやがて壁面から木粉を排出します。そうなる前にきちんと対策を行うことが重要です。

ヒラタキクイムシ類の被害(木粉の堆積等)が発生すると、被害材の交換が行われます。被害材だけを交換すると、同年や翌年に別の場所から木粉の堆積が確認されることがあります。これをしていまうと手遅れとなります。特にアフリカヒラタキクイムシは、発生初年度の対応次第で短期間に終息します。しかし対策を誤ると何十年も被害が継続することになりますので、ご注意ください。

| | コメント (0)

2025年3月 7日 (金)

15年目

小屋裏に設置したライトトラップ 昨日はアフリカヒラタキクイムシ対策を継続的に実施している、愛知県内の物件にお伺いしました。

複数の物件で対応を実施しており今年で15年目となりますが、発生はその数年前からです。

いずれの物件も室内側での発生や、成虫の目撃は確認されていません。

しかし天井裏や小屋裏に設置したライトトラップには、確実に捕獲されています。

アフリカヒラタキクイムシは灯火に集まる、正の走光性を有しています。

そのため捕虫ランプを有するライトトラップを設置すると、生息している場合には捕獲が確認されます。

初期の頃と比べると随分捕獲数は少なくなりましたが、それでもまだ捕獲は継続しています。繁殖場所はわかっており、対策は困難となっています。現在は対処療法で対応していますが、室内側にまで生息範囲を広げず対応できているのはこれら対策によるものと考えています。

| | コメント (0)

2025年3月 6日 (木)

労災保険更新

阪神土建労働組合本部昨日は労災保険の更新のため、阪神土建労働組合本部に行ってきました。

加盟している阪神土建労働組合では、一人親方労災保険を取り扱いがあります。

現場作業をしていると労働災害のリスクがあります。

労災保険は企業でないとかけることができないため、個人事業主の私にとってはありがたい制度です。

労災保険とは被雇用者の労災を保障する保険で、通常には雇用者が保険料を支払って加入します。

小員のような個人事業主は、通常労災保険に加入するすることができません。しかし厚生労働大臣の認可を受けた労働保険事務組合である阪神土建労働組合では、労災保険の加入や補償・給付などの手続きを行うことが可能です。

建築現場で働く場合、電工工具などによる事故や高所からの転落リスクなどがあります。今年も無事に更新しましたので、今後も安心して現場に向えます。現場作業、確定申告関係や研修会資料作成など案件が山積み状態ですが、安全第一で望みたいと思います。

| | コメント (0)

2025年3月 5日 (水)

浴室

解体浴室部分処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

リフォーム中の物件で、部分的なシロアリ対策をご依頼いただきました。

この物件では浴室及び洗面を解体し、ユニットバスへとリフォーム中です。

以前から浴室解体時には、部分的でよいのでシロアリ対策をお薦めしていました。

在来の浴室を解体してユニットバス化する場合、基礎まで壊すのは稀です。ですので浴室基礎内側が土間コンクリートが打設されるだけで、床下側から点検調査はほぼできません。

ですので浴室内側やその周辺に対して、部分的な薬剤処理をお薦めしています。リフォーム直後は環境が変わるため、シロアリの動きも変わります。

それまで家屋内にシロアリが侵入していなかったのに、リフォーム後にシロアリが侵入する事例が結構あるのです。そのためシロアリ侵入リスクが高く、リフォーム後に点検調査が実施し難い浴室は薬剤処理の対象となるのです。

それら以外の床下については、定期的な点検調査で十分対応が可能です。ヤマトシロアリであれば高額な床下全面処理ではなく、安価な定期点検調査のほうが理にかなっているのです。

| | コメント (0)

2025年3月 4日 (火)

無駄な穿孔処理

無駄な穿孔処理 右の写真は先日、アメリカカンザイシロアリ対策でお伺いした物件で撮影した1枚です。

押入枠にアメリカカンザイシロアリの糞が堆積していますが、その横には穿孔注入処理跡が確認されています。

以前別のシロアリ防除業者にアメリカカンザイシロアリ対策をお願いされた際に、実施した処理跡とのこと。

これは既存の仕様書の考え方を踏襲したもので、柱に穴をあけ圧をかけて薬剤を注入するというものです。

一見すると薬剤を注入しているので、木材中に殺虫成分が入っていくと考えているシロアリ防除業者がほとんどです。

化学的に分析すると、この方法では木材中に殺虫成分は入りません。すなわちこの方法は無駄としかいいようがないのです。

ですので効果が得られないのは当然で、穿孔する際にはきちんとした理由が必要です。穿孔する理由の一つとして、被害内部へ効率的に薬剤を注入することがあります。これは穿孔する意味があるので問題ありませんが、健康で問題のない木材に穿孔するなど愚行でしかありません。

| | コメント (0)

2025年3月 3日 (月)

迷惑メール対策

迷惑メール対策 当社のE-mailアドレスには、1日に何十通の迷惑メールが届きます。

そのアドレスを確認すると、およそ半数のドメインが『.cn』です。

この.cnは中国に割り当てられているccTLD(国別トップレベルドメイン)です。

当社は@niftyメールを使用していますので、迷惑メール対策が可能です。

特定のアドレスから届くメールの着信を『受信拒否アドレス』に指定することで、今後そのメールアドレスからのメールを受信拒否することができます。

当初はアドレスを登録していましたが、1000件を超えたためこれ以上の登録が不可となりました。

その他の方法として受信拒否条件があり、拒否したいドメインを登録することが可能です。しかしこちらは100件までしか登録できません。

そこでこの受信拒否条件で『*.cn』を登録しました。アドレスのなかに『.cn』を含むものについては、別のセーフリストで上手く対応できるのではないかと考えています。

| | コメント (0)

2025年3月 2日 (日)

https設定

https設定 阪神ターマイトラボのウェブサイトを昨日更新させていただきました。

その際、懸案であったウェブサイトのhttps設定も行いました。

URLが『https://』が設定されているウェブサイトは、SSLが実装されています。

SSL(Secure Socket Layer)とは、インターネット上でデータを暗号化して送受信するしくみのことです。

ホームページのサーバーと、ページ訪問者のブラウザ間の通信を暗号化します。

今回の設定では、リダイレクト(httpへ訪問した人をhttpsへ自動転送する)設定をさせていただいています。

ちなみにこのブログ『シロアリ調査隊』も併せてhttps設定させていただきました。

| | コメント (0)

2025年3月 1日 (土)

2025年3月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボ2503トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。

今月の画像は飼育中のヤマトシロアリのニンフ(擬蛹)で、昨年の3月下旬に撮影したものです。

羽アリになる前の段階の階級であるニンフの多くは、4月に羽アリとなります。

巣が成熟してくると、ニンフが多く確認されるようになります。

羽アリが発生する理由は、一つは新たなコロニーの創出、もう一つは生息調整です。

新たなコロニーを創出するためには、羽アリが翅を落として落翅虫となります。雌雄の落翅虫がペアリングし、新たなコロニーが創出されます。ちなみに、羽アリがペアリングできる確率は宝くじレベルです。

生息調整は、巣内の生息数が増え過ぎた場合に羽アリを発生させることで生息数を減らします。そうすることで、適切な生息数を維持するのです。いずれも巣が成熟しないと起きない現象と言えます。

4月中旬から5月中旬にかけて阪神間では羽アリが発生します。羽アリが発生するのは短時間のため、羽アリが発生したことに気付かないケースがあります。

羽アリが出終わったら活動が終わりという訳ではありません。見えない場所でシロアリは活動していますので、被害は確実に進行しています。

適切な点検調査を実施し、その結果を元にシロアリ対策を立案する必要があります。当社では一般的な薬剤大量散布ではなく、安全と環境に配慮したシロアリ対策を提案します。詳細は、阪神ターマイトラボのホームページをご参照ください。

| | コメント (0)

« 2025年2月 | トップページ | 2025年4月 »