流出したシロアリ
昨日は浴室から羽アリが大量発生した物件にお伺いする予定でしたが、お施主さまが待てないとキャンセルがありました。
そこで先日羽アリがデッキ部分から発生した物件に、シロアリ駆除処理のためお伺いしました。
薬剤処理は被害の確認された箇所から薬剤注入処理を行いました。
すると被害材内部から流出するシロアリが確認されました。それが右の写真です。
この物件では羽アリが発生した際、市販の殺虫スプレーを大量に噴霧したそうです。
しかし致死したのは発生した羽アリのみであり、直接木材に被害を与える職蟻(働きアリ)には影響がなく継続的に活動が続きます。
羽アリの発生が終わった=シロアリ駆除が完了と考えてはいけない典型的な事例です。シロアリ駆除は薬剤を撒けば終わりというものではなく、本当のシロアリ駆除を行うためには薬剤に選定、処理濃度と処理量を最適化する必要があります。
規定濃度で規定量を処理するのは、効率的なシロアリ駆除ではありません。大量の薬剤に頼らない処理が、本当のプロの仕事であると小員は認識しています。
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