2025年6月18日 (水)

定期防除

ボウフラ生息域への薬剤処理 昨日は6年前から継続的に蚊対策を実施している、兵庫県内の物件に定期防除でお伺いしました。

この物件はマンションで、過去にこの地域でデング熱の発生が報告されています。

デング熱はヒトスジシマカが媒介する感染症で、感染症法4類感染症に分類されます。

マンションでは排水ピットなど開放系の止水域が多く存在しますので、蚊の繁殖が盛んです。

今回の対策でも、処理中に蚊に刺されることもありました。

対策はこれらマンション内にある集水桝や雨水桝などの排水会所などの止水域で、蚊の幼虫であるボウフラの発生箇所に対して薬剤処理を実施しました。

5月から10月までの期間で、月1回の対策を実施しています。対策実施前と比較して目撃や刺咬事例が大きく低下しています。マンション側からはこの結果に対して、高い評価をいただいています。今後も対策を継続し、よい環境づくりに協力していきたいと思います。

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2025年6月17日 (火)

ウッドデッキ

トビイロケアリの蟻道 昨日は5年前シロアリ駆除でお伺いした大阪府内の物件にお伺いしました。

以前シロアリ駆除処理を実施したウッドデッキに、大量のクロアリが湧いており対策して欲しいとのことです。

とりあえず現地調査を実施、虫体を採取し同定した結果、トビイロケアリでした。

ウッドデッキの床束には蟻道の構築が確認されています。

当該箇所は5年前にシロアリ被害が確認された部位の近くで、トビイロケアリは大引の蟻害部に生息しているものと考えられました。

生息種がトビイロケアリですので、人に危害を与えることはありません。しかしながら蟻害部に生息していますので、腐朽が進行することが考えられます。

大量に徘徊すると、精神的に嫌うケースもあります。これは我慢を強制する訳にはいきませんので、駆除の対象となります。共生できるのではあれば共生して欲しいところですが、お施主さまの意向を優先させていただいております。

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2025年6月16日 (月)

室内で確認された甲虫

室内で確認された甲虫 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件に同行しました。

新築物件で、室内に甲虫が確認されているとのことからお伺いした次第です。

お施主さまが事前に捕獲いただいていたので、早速スマートフォンに取り付ける顕微鏡アダプターで確認しました。

甲虫はタバコシバンムシで、植物質に発生します。お施主さまや建築士の先生はヒラタキクイムシではないかと考えられていたようですので一安心されたようです。

お施主さまは新築なので建材とともに侵入したのではとお考えでしたが、タバコシバンムシの生態を考慮すると引越しの際に連れてきたのではないかと考えられました。

小麦粉などの植物原料の粉体を確認、今後の対策をレクチャーさせていただきました。畳に生息する可能性もありますので、よく注意されるよう説明もさせていただきました。

ドライフラワーがあったので確認すると、フラスが確認されたことから、発生源と判断しました。お施主さまはまさかドライフラワーが原因と思っておられなかったようです。

害虫対策=薬剤処理と思われがちですが、実際には対象となる害虫を捕獲同定し、その生態を考慮して対策を立てる必要があります。特に発生源対策は、発生源を廃棄するだけでも十分な効果が得られることもあるのです。

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2025年6月 7日 (土)

徘徊するクロアリ

徘徊するルリアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。

室内でクロアリが徘徊していることから、現地調査及び駆除処理にためお伺いしました。

ちなみにこの物件では、昨年イエシロアリ駆除をブリングシステムで対応した物件です。

イエシロアリ駆除完了後にクロアリが室内で徘徊するとのことから、現地調査を実施しています。

その際確認されたのは、キッチン窓枠付近でヒメアリ、キッチン外壁でサクラアリ、リビング室内でトビイロケアリ、ベイトボックス周辺ではオオハリアリが確認され、それぞれ対応しました。

処理後はいずれのクロアリの活動はなく、駆除完了と判断しました。しかし今年は、キッチンクッキングヒーター側で確認されたそうです。

クロアリを捕獲し、同定した結果ルリアリでした。外壁側で活動が確認されていないことから、壁内に営巣している可能性が示唆されました。

そこでルリアリの巣系を意識した駆除処理を行いました。何故ルリアリは壁内に営巣したのでしょうと、お施主さまは疑問を持たれます。わたしたち技術者は、生態から導かれる理由をわかりやすく説明する責任があります。それを怠り、薬剤を撒けばよいという発想は技術者ではありませんのでご注意ください。

 

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2025年5月21日 (水)

緊急対応

緊急対応 昨日はゴキブリ対策のため、兵庫県内の店舗にお伺いしました。

この物件は年間管理契約でゴキブリ対策を実施していますが、目撃事例が確認次第対応することとしています。

先日、店舗内でチャバネゴキブリを見たとのことから、緊急対策でお伺いしました。

店舗責任者の方からの聞き取り調査では、目撃したチャバネゴキブリは1匹とのこと。

おそらく納品された商品の箱とともに、侵入したのではないかと考えられました。

となると1匹だけではないと考えられることから、想定潜伏場所について処理を行いました。来月は定期処理月ですので、それまで目撃事例について注意していただくようお願いしました。

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2025年5月19日 (月)

ライトトラップ再設置

ライトトラップ再設置 昨日は大阪府内の物件に、アフリカヒラタキクイムシ対策でお伺いしました。

いつもお世話になっている設計事務所の先生の案件で、数年前にアフリカヒラタキクイムシが発生し、相談をいただいて以降対策を実施しています。

木粉の堆積は2階押入壁面で発生し、虫体が外来種のアフリカヒラタキクイムシであることを確認しました。

中古物件をリフォームし、おそらくその使用された材料に生息していたものと考えられました。

被害範囲は狭かったものの、被害部及び生息可能な周辺の材料の撤去を指示しました。復旧時には部分的に薬剤処理を実施しています。

壁内等見えない場所で繁殖している可能性が考えられることから、天井裏や小屋裏にライトトラップを設置しました。

これはアフリカヒラタキクイムシの正の走光性(光に集まる性質)を利用したもので、繁殖していればライトトラップに捕虫され、生息判定が可能となります。昨年の晩秋に一旦ライトトラップを回収しています。その際の捕虫状況としては、捕獲数ゼロとなっています。捕獲数が2年続けてゼロでしたので問題ないと判断はできますが、お施主さまが念には念を入れたいとのことから今回の設置となりました。

昨年ある物件でのアフリカヒラタキクイムシ対策を担当させていただきましたが、ハウスビルダーさんにライトトラップの設置を推奨したものの梨の礫です。持ち家のお施主さまは念には念を入れるのに対して、ハウスビルダーさんは費用が嵩むのが嫌なのかして対応しない、これが現状なのです。

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2025年5月18日 (日)

赤い虫

カベアナタカラダニ 右の写真は羽アリの発生に伴い、先日シロアリ調査でお伺いした現場で撮影した1枚です。

壁に赤い虫が這いまわっており、羽アリの発生と併せて調査して欲しいとのことです。

この赤い虫は、カベアナタカラダニです。春に卵から孵化し、5月になると成ダニが出現するため、この時期によく見かけます。

屋上や壁面の隙間や割れ目に産卵しますが、成ダニは産卵後に死亡します。そのため7月以降はほとんど見られなくなります。

ダニで体色が赤のため、吸血していると思われがちですが、花粉や昆虫を摂食する雑食性です。

そのため人を刺したり噛んだりすることはありませんが、潰すと赤い体液が皮膚に付着します。洗濯物にも徘徊するため、誤って潰してしまうと赤い体液がつきすぐに洗濯しないと赤色が消えなくなるため注意が必要です。

ダニ用殺虫剤は効果がありますが、殺虫剤に共通する『直ぐには死なない』という特性から大量に使用しがちになりますので注意が必要です。ちなみに、長期にわたってタカラダニに効果が期待できる薬剤はありません。それよりも大量発生した場合は、水で洗い流すほうが安全で簡単です。これら事項を、お施主さまとハウスビルダーさんに説明させていただきました。

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2025年5月16日 (金)

年間定期防除

排水桝への薬剤処理 昨日は蚊対策のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件はマンションで、7年前から実施しています。

毎年5月を開始月、月1回の防除、10月終了月の年間6回の計画定期防除となっています。

対策のベースは幼虫対策で、蚊の幼虫であるボウフラの生息域である排水桝などの水系に対して薬剤処理を実施しています。

今年は気温の高い日があるものの、比較的低温の日もあることから、まだ蚊は確認されていないようです。

しかし対策を実施しないと、大量の蚊の生息場所となるため対策を実施するに越したことはありません。

この地域では過去にデング熱が流行したこともあり、対策実施に至った経緯があります。デング熱を媒介するのはヒトスジシマカで、発生時期はもう少し季節が進んだ時期になると見られます。ですので早めの対策が非常に有効です。

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2025年4月21日 (月)

断熱材

床下で産卵する断熱材 昨日は床下点検のため、大阪府内の物件にお伺いしました。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんの案件で、以前シロアリ駆除でお世話になった物件です。

床下で何か音がすると相談をいただいたことから、お伺いした次第です。

床下側から点検調査した結果、床板の裏に貼られた断熱材が落ちており、散乱しています。

それが右の写真で、どうやら小動物が侵入した模様です。

考えられる小動物としてイタチが挙げられます。もう少し大きな動物になると、ハクビシンやアライグマなどが考えられます。いずれもこの地域では生息が報告されているそうです。足跡は確認されませんでしたので、特定は困難でした。

問題となる侵入経路ですが、床下換気口の一部に破損があったことから、当該箇所から侵入しているものと考えられます。とりあえず床下換気口を一旦閉塞し、改め補修することで対応することとなりました。

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2025年4月14日 (月)

天井裏

小屋裏被害状況 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。

天井裏で音がするとのことから、現場監督さんと同行しました。

音が確認された1階天井裏ですが、点検口から確認したところ断熱材の散乱が確認されました。ただし、高さが低いため詳細な点検調査はできませんでした。

2階小屋裏を点検調査した結果、断熱材の散乱や糞の堆積が確認されました。また足跡も確認されており、イタチと判断しました。

恐らく建物の僅かな隙間から侵入し、天井裏や小屋裏を寝床にしているものと考えられました。

イタチは定住している訳ではなく、複数の寝床を往来しています。ですので対策は侵入防止が基本です。

ハウスビルダーさんから捕獲を相談されましたが、過去の事例では1住戸から10匹以上のイタチを捕獲したことがあり費用が嵩むためお薦めできないことを説明させていただきました。

侵入経路閉塞は1度で対応できない可能性があること、根気よく対処が必要なことが注意点となります。

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